宮内庁は5日、天皇陛下が、お気持ちを表明したビデオメッセージを8日午後3時に公表すると発表した。天皇の位を皇太子さまに譲る考えを周囲に示していた天皇陛下が、象徴天皇としてのお務めについての考えを、自ら示す内容になるという。

 ビデオメッセージの形式は、2011年3月の東日本大震災時に天皇陛下が国民にお気持ちを表明して以来2度目となる。

 お気持ち表明の日程をめぐっては、政府と宮内庁で慎重に検討してきた。もともとは8月初旬に公表する案もあったが、すでに決まっていた公務や皇室行事のほか、広島、長崎の原爆の日にあたる8月6日と9日、全国戦没者追悼式の15日を避け、8日に決まった。

 リオ五輪開催中でもあり、表明の時間は競技日程と重ならないよう午後3時に設定したという。