小池都知事 五輪閉会式出席は随行職員絞りコスト削減

小池都知事 五輪閉会式出席は随行職員絞りコスト削減
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東京都の小池知事は就任後、初めての定例記者会見に臨み、今月下旬のリオデジャネイロオリンピックの閉会式への出席について、舛添前知事による高額な海外出張費が問題になったことを受け、随行する職員の数を絞るなどしてコスト削減に努める考えを示しました。
今月2日に就任した東京都の小池知事は5日、初めてとなる定例の記者会見に臨みました。
この中で、小池知事は今月21日に行われるリオデジャネイロオリンピックの閉会式に出席するため、今月18日から1週間の日程でブラジルを訪問するとしたうえで、舛添前知事による高額な海外出張費が問題になったことを受け、随行する職員を大幅に減らし、4人にすることを明らかにしました。
これは、舛添前知事の海外出張では随行職員がおおむね10人以上だったことに比べ、半数以下に減らしたもので、加えて、ホテルについてはIOC=国際オリンピック委員会から提供を受けること、また、航空機についてはビジネスクラスを利用することなどでコスト削減に努めるということです。
その結果、経費は、およそ1000万円が見込まれるとしていて、小池知事は「それでも高いという方がいると思うが、今後も都民の感覚を理解して経費削減に努めたい」と述べました。
また、小池知事は行財政改革を進めるため、都のすべての事業に終了期限を設け、効果を検証する方針を示しました。小池知事は、終了期限が設けられていない事業は全体のおよそ80%に上り、「事業の効果を検証しないまま、続けられているものある」として、必要ない事業は廃止も視野に、効率的な予算執行を目指すとしています。
さらに来月の都議会では、待機児童対策を盛り込んだ今年度の補正予算案を提出する考えを明らかにし、喫緊の課題については迅速に対応していく考えを示しました。

森会長との会談 目標共有が重要

今月9日に2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と会談することについて、小池都知事は「まさに初会談になる。大変お忙しいなかで今回、時間をちょうだいした。目標を共有する作業がいちばん重要で、細かな話よりは、その重要性を感じている」と述べました。