岡田将平
2016年8月2日15時58分
長崎市の海辺の幼稚園で、サルスベリがピンクの花を咲かせている。長崎原爆で焼け野原になった爆心地近くで、被爆者の男性が見つけ、長年大切に育てていたものを、園の理事長が引き継いだ。平和のシンボルになってほしいとの願いがこめられている。
長崎市東部の戸石町にあり、目の前に漁港が広がる「あやめ東幼稚園」。サルスベリは、正面玄関近くに植えられ、高さ2メートルほどの枝の上の方にピンクの花が開いている。武田英一郎理事長(76)は「ちょうど原爆の日が近づいてくると咲き始める。そろそろ原爆の日だなと思いますね」と話す。
サルスベリは、戦後、被爆者の内田伯(つかさ)さん(86)が爆心地そばの長崎市松山町の自宅で育ててきた。
内田さん一家は、原爆が投下さ…
残り:854文字/全文:1162文字
有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。
お得なシンプルコース980円が登場しました。詳しい内容はこちら
新着ニュース
おすすめ
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
(PR)くらべてお得!