写真・文 橋本弦
2016年8月2日12時31分
平和記念公園(広島市中区)内にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の展示室で、広島に投下された原爆で被爆し亡くなった人たちの遺影が大型モニターに現れては消えてゆく。軍服を着た男の人、幼い子ども、制服を着た女の子、着物姿のお年寄り……。それぞれがたどった人生を物語る肖像の数々に、入館者は足を止め思いを寄せる。
2002年8月に開館した同館は原爆の悲惨な実態を後世に伝えるために被爆者の遺影を永久保存している。登録数は7月末時点で2万1225人となった。被爆70年の昨年度は登録者数が前年度を約6割も上回り、今年度はそれを上回るペースで登録が進む。同館は死没者をよく知る遺族らも高齢化しつつあり、元気なうちにと登録を急いでいることも一因なのではと推測する。
被爆から71年となる今も、遺影と被爆の記憶は一枚また一枚と増え続ける。今年遺影を納めた遺族に話を聞いた。(写真・文 橋本弦)
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