いつかテレビで見た映像、大きな氷河の塊が湖にドドーンと崩れ落ちるシーン、それがとても印象的でいつか間近で見てみたい!とずっと思っていました。 
            アルゼンチン行きを決めた理由、それは「イグアスの滝」よりも断然「氷河」だったのです!    
        
地球上で3番目の規模
            南パタゴニア氷原(チリとペリト・モレノ氷河にまたがる氷原)は南極、グリーンランドに次ぐ地球上で3番目の規模を誇る氷河群。 
            そこからは48の氷河が流れ出ており、ペリト・モレノ氷河はその中の一つ。 
            ペリト・モレノ氷河は展望台から眺めることができますが、その他の氷河を見るにはボートツアーに参加するのが必須です。
        
ため息展望台
           時間に縛られず思う存分氷河を眺めたい!と思ったのでツアーには参加せず、ホテルからタクシーをチャーターしました。 
           タクシーはFixプライスなので数名でシェアすればツアーに参加するより安上がりです。 
           まずはペリト・モレノ氷河を望むロス・ススピロス(ため息)展望台に立ち寄り。
        
雲がかかっていますが・・・ 
アルヘンティーノ湖にせせり出す雄大な氷河・・・ 
美しい景観に「はぁ」、、、と思わずため息が出てしまう。 
そんな粋なネーミングの展望台から遠目に眺め、これから近づく氷河に胸が躍ります。
        
さらに氷河に近づいて
          ペリト・モレノ氷河を間近で眺められる展望台にやって来ました。 
          トイレやショップなどがある観光スポット。 
          UNESCO看板の向こうには
      
圧巻の氷河!
            手前展望台に立つ人の大きさと氷河を見比べれば分かると思いますが、本当にデカいのです! 
            湖面からの高さは約60M、湖面下も含めた氷全体の高さはナント170M。 
            一番厚い場所で約700Mあるそうです。
        
青い氷河
           雲が晴れてきました! 
           陽射しを受けるとその青さが際立ってきます。
        
           雪がどんどん降り積もることで上から圧迫され空気を含まない氷が出来上がります。 
           空気を含まない氷は青い光だけを反射させる特質をもっているため、ほかの色の光はすべて吸収され、鮮やかな青い色の氷河が形成されるというわけです。
       
成長している氷河
          氷河の長さは30km。現在でも成長を続けている活発な氷河ということから「生きた氷河」と呼ばれ、その成長速度は年間約700mともいわれています。 
          1日約2mの成長・・・すさまじい迫力です。
        
          有名な崩落シーンは見られるか、目を凝らして、耳を澄まして、息を止めて、じっくり見入ってましたが、南 半球はちょうど秋(日本は5月)、残念ながらドドーンと崩れ落ちるシーンは見られませんでした。
          夏(日本の1月~2月)ですと見られる確率が上がるそうです。 
          崩落は見られなかったものの、ポロポロと氷が湖に落ちる様は確認できました!
     
紅葉と氷河
          ちょうど木々が色付いていた季節、紅葉も楽しめました。 
          展望台を端から端まで歩き、色々な角度から鋭くとがった氷河を堪能。
     
            サンドウィッチを持参して氷河を眺めながらのランチ。とても贅沢な時間を過ごせました。 
            静寂の中、ゴゴゴ、パキパキと氷がどこかで割れている音が。 
            映像からは感じられない「生きた氷河」を目の当たりにして、スケールの大きさを実感できました。