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 厚生労働省が5日発表した6月の毎月勤労統計(速報)で、パートも含めた1人あたり平均の現金給与総額は前年同月より1・3%増えて43万797円だった。プラスは3カ月ぶり。物価変動の影響をのぞいた実質賃金指数は同1・8%増で、5カ月連続でプラスだった。

 ボーナスなど特別給与が17万20円と前年同月より3・3%増えたことが、名目賃金にあたる現金給与総額を押し上げた。基本給などの所定内給与は同0・1%増の24万1746円。今春闘でベースアップ(ベア)が小幅にとどまった影響で、上げ幅は昨年6月の0・4%増より縮小した。

 現金給与総額が伸びる一方、6月は消費者物価が前年同月を下回ったため、実質賃金指数の伸び率は5月(0・4%増)より拡大し、2010年9月(1・9%増)以来5年9カ月ぶりの高い上げ幅となった。

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