対象OS:Windows 10
Windows 7/8.1になかった標準機能で、しかもすぐに使い始められるWindows 10の新機能といえば、マルチデスクトップ(仮想デスクトップとも呼ばれる)が挙げられるだろう。
例えば仕事用と私用というような用途ごとに仮想的なデスクトップを用意し、それぞれに関連するアプリを配置していけば、アプリやウィンドウが増えても混乱を抑えやすく、効率よく作業を進めやすい。
ただ、マウスだけで複数のデスクトップを操作しようとすると、デスクトップの切り替えなどに少々まだるっこさを感じることもある。いちいち[タスクビュー]ボタン(タスクバーの検索窓のすぐ右隣にあるアイコン)をクリックしてから操作する必要があるからだ。
だが、この操作は5種類のキーボードショートカットを使いこなせば簡単になる。本TIPSでは、マルチデスクトップを快適に利用するために、そのショートカットキーの使い方を説明する。
デフォルトでは、デスクトップは1枚だけである。これを増やしていくには、[Windows]+[Ctrl]+[D]キーを押す。すると、空のデスクトップが1枚、新たに追加されて、元のデスクトップと切り替わって表示される。
[Windows]+[Ctrl]+[D]キーを押すたびに、元のデスクトップの右側に1枚ずつ、新たなデスクトップが追加される。
いったん作成したデスクトップは、サインアウトしても消えない。再度サインインすると再び画面に現れる。
複数のデスクトップを作成したとき、どのデスクトップに何のアプリがあるのか確認するには、[Windows]+[Tab]キーを押す。すると「タスクビュー」と呼ばれるデスクトップとタスクの一覧が表示される。
ここで、あるデスクトップから別のデスクトップへアプリを移すこともできる。
複数のデスクトップを切り替えるには、[Windows]+[Ctrl]+[→]/[←]キーが便利だ。[Windows]+[Ctrl]+[→]キーを押すと右側のデスクトップに、また[Windows]+[Ctrl]+[←]キーを押すと左側のデスクトップにそれぞれ瞬時に切り替えられる。
現在表示されているデスクトップを閉じるには、[Windows]+[Ctrl]+[F4]キーを押す。すると、そこに表示されていたアプリは、自動的に左隣のデスクトップに移される。
この機能はショートカットキーで操作できないが、非常に便利な機能なので紹介しておく。
Windows 10バージョン1511までは、あるアプリやウィンドウを全デスクトップ共通に表示させることができなかった。そのため、メールクライアントやSNS系アプリのように頻繁に参照するアプリとは別のデスクトップで作業していると、デスクトップを頻繁に切り替えなければならず、かえって作業効率が悪くなることもあった。
これがWindows 10バージョン1607(Anniversary Update、2016年8月リリース)で改善され、指定したアプリ/ウィンドウを全デスクトップ共通に表示できるようになった。
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