ベビーカー事故で停車時間延長へ 東京メトロ

ことし4月、東京メトロ半蔵門線の駅で電車がベビーカーをドアに挟んだまま発車したトラブルで、東京メトロは安全確認の時間に余裕を持たせるため駅の停車時間を延ばすなどの再発防止策をまとめました。
ことし4月、東京メトロ半蔵門線の九段下駅で電車がベビーカーの車輪の部分を挟んだまま発車し、ベビーカーはおよそ100メートル先までホーム上を引きずられました。子どもは乗っておらずけが人はいませんでしたが、ベビーカーはホームの柵に衝突し、大きく壊れました。
このトラブルを受け、東京メトロは事故後に国に再発防止策を提出しましたが、外部の有識者を交えてさらなる検討を進め、追加の対策をまとめました。それによりますと九段下駅のようにホームドアが設置されていない駅では、原則20秒間としてきた停車時間を安全確認に余裕ができるよう25秒以上に延ばすとしています。この対策は来年4月から半蔵門線を皮切りに各線で順次、実施するとしています。
さらに、車掌がベビーカーや乗客の出入りを確認しやすくするためホームの端に板を設置し、その効果を検証することにしました。
このほか、車掌の養成過程を見直しシミュレーション装置を使った訓練に加えて、実際の列車を使って非常ブレーキの操作を行うなど訓練の強化も進めることにしています。