寄稿、構成・斉藤寛子
2016年8月5日04時59分
■盲ろうの東大教授・福島智さん(53)
「障害者いらない(という)言葉、私、心壊れます」。横浜市に住む38歳の知的障害者、奈良崎真弓さんから届いたメールの一節だ。相模原殺傷事件の容疑者の言葉への感想である。
なぜこうした事件が起きたのか。研究者として、いや、一人の障害者として、私は思い悩み苦しんでいる。
ユダヤ人のほか20万人の障害者らを虐殺したヒトラーの思想に、容疑者が心酔したからか。人種や宗教など差別を理由とする「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」と、命に優劣をつける「優生思想」の二重性。さらに、薬物の影響か――。
犯罪自体の解明は、捜査機関と…
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朝日新聞社会部
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