稲田防衛相 安保法の新任務遂行のため態勢整備

稲田防衛相  安保法の新任務遂行のため態勢整備
k10010622041_201608050516_201608050516.mp4
稲田防衛大臣は、報道各社のインタビューで、「駆け付け警護」など安全保障関連法で新たに可能になった任務について、的確に遂行するための万全の態勢を整えるとしたうえで、南スーダンで活動する自衛隊に新たな任務を付与するかどうかは現時点で決まっていないと強調しました。
この中で、稲田防衛大臣は、「駆け付け警護」など安全保障関連法で新たに可能になった任務について、「制定された規則類の周知徹底や、訓練の実施に必要な教材の整備といった準備が進められてきた。近く、準備作業の現状の報告を受けるが、今後とも与えられた任務を的確に遂行しうる万全の態勢を整えたい」と述べました。
そのうえで、稲田大臣は、南スーダンでの国連のPKO=平和維持活動に参加する自衛隊に新たな任務を付与するかどうかについては、「今後、政府部内で検討を進めていくことにしており、現時点では新任務の付与の要否を含め、何ら決まっていない」と述べました。
一方、稲田大臣は、歴史認識について、「最も重要なのは客観的な事実で、侵略かどうかは評価の問題だ。去年の70年談話でも示されたように、わが国は過去の歩みをしっかり反省して、憲法の下で法律を守り、侵略や戦争することなく平和な歩みを続けてきた」と述べました。
さらに、稲田大臣は、「東アジア太平洋地域の平和と安定のためには中国や韓国と協力的な関係を築くことは不可欠だ。話し合いの場を自分から設け議論することで、私に対する誤解も払拭(ふっしょく)されていくのではないかと思う」と述べました。