2016年8月2日、中国新聞網によると、韓国における高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備先として選ばれた慶尚北道星州郡で、住民が配備に反対するデモ集会を行った。韓国のTHAAD配備について、米反戦団体「the A.N.S.W.E.R Coalition」のブライアン・ベッカー事務総長が取材に応じた。
ベッカー事務総長はTHAAD配備について、「賢明な決定とは言えない」と述べ、「『北朝鮮からの弾道ミサイルへの対応』とは、米国が配備を推し進めるための口実にすぎない」と指摘。配備は中国とロシアの軍事施設を念頭に置いたものであり、中国と韓国の関係悪化や軍備増強など、地域の安定に悪影響をもたらすことになると話した。
また、朝鮮半島の核問題を解決するよりよい方法は、米国、中国、韓国、北朝鮮などの国々が有意義な対話を行うことだとし、THAAD配備のような地域の緊張を高める選択ではないと主張した。(翻訳・編集/岡田)