テロの時代こそ宗教者が使命を 比叡山で世界平和祈りの集い
宗教や宗派を超えた宗教者による「世界平和祈りの集い」が4日、大津市の延暦寺で開かれた。国内外から約900人が参加し、争いのない世界の実現を願った。
集いが始まると、子どもたちが、地球を照らす太陽に見立てたヒマワリと、平和や被災地復興などを願って作られた折り鶴をステージに飾った。
森川宏映天台座主が平和祈願文を読み、世界各地で絶えない自爆テロや紛争、国内で起こるストーカー行為や無差別殺人など自己中心的な事件を挙げ「宗教者の使命は大きくなっている。皆で心を込めて恒久平和への祈りをささげ、一層努力していこう」と呼び掛けた。仏教や神道、キリスト教、イスラム教などの代表者17人が登壇し、世界平和の実現を願って会場全体で黙とうをささげた。
1987年に開かれた「比叡山宗教サミット」の精神を受け継ぐために天台宗国際平和宗教協力協会が毎夏、催している。
【 2016年08月04日 23時00分 】