東大、大学院教授を諭旨解雇

2016/8/3 12:49
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 東京大は3日までに、必要な語学能力がないのに知人男性を研究室で不正に働かせた上、内部調査に虚偽の説明を繰り返したとして、大学院の50代の男性教授を諭旨解雇の懲戒処分にした。東大は「個人が特定されるため」として、教授の氏名や所属を公表していない。

 東大によると、教授は2013年12月から14年2月にわたり、人材派遣会社から派遣された知人が規定の英語、ドイツ語、オランダ語ができないことを把握しながら、雇い入れて東大に約118万円の損害を負わせた。13年12月に大学に通報があって発覚し、大学の調査が始まった。

 教授は調査に対し、語学能力を証明するため、海外大学の学位記を偽造。また知人男性が13年2~7月、教授の研究室で資料整理をして謝金を得ており、法律上、1年間は派遣労働者として受け入れられないとの指摘に対し、知人男性の運転免許証を加工し、別人であると主張した。〔共同〕

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