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圧倒的にコンパクトな床拭きロボット「ブラーバ ジェット」
2016年8月4日 13:55
セールス・オンデマンドは、米iRobot社の床拭きロボット「ブラーバ ジェット 240」を、8月26日に発売する。直販価格は29,880円(税抜)。
コンパクトボディを採用した床拭きロボット。2014年に発売した「ブラーバ 380j」の第2弾モデルにあたる。
ブラーバ 380jの最大稼働面積が56畳なのに対し、ブラーバ ジェット 240は15畳で小型化した点が特徴。家具のすき間や狭いスペースにも入り込める、圧倒的なコンパクトボディにしたという。
セールス・オンデマンド 代表取締役社長 室﨑 肇氏は、新モデルについて以下のように語った。
「床拭きロボットとして、好評をいただいてるブラーバに新たな製品を展開します。雑巾がけや床拭きは、日本の伝統的な習慣ですがとても重労働です。そこにブラーバを投入することで、新たなソリューションを提案して参ります。既に好評のブラーバ 380jだけでなく、コンパクトなブラーバ ジェット 240を展開し、さまざまなユーザーのライフスタイルに寄り添った製品をラインナップします」
ジェットスプレーで床に水を噴きつけて掃除
ブラーバ ジェットは、本体前面にジェットスプレーを搭載し、床に水を噴霧する。スプレーで汚れを浮かび上がらせて、床にこびりついた食べこぼしや、皮脂のベタつきをすっきり拭きとるという。障害物を感知できるため、家具やラグなどに水を噴きつけることはないとしている。
クリーニングヘッドは細かく振動する設計。水を噴きつけて汚れを浮かせたら、ヘッドが細かく振動して汚れをこすり落とす。
ナビゲーションシステムは、ルンバ900シリーズにも採用している「iAdapt 2.0」を搭載。部屋の広さや形状を正確に把握し、どこまで拭いたか、これからどこを拭くべきかを考えながら、規則正しいパターンで動く。
これにより、くまなく効率的な掃除ができるとしている。また、壁や家具の位置も記憶でき、再び近づいたときには減速し丁寧に清掃する。
掃除終了後は、自動でスタートした地点に戻り電源がオフになる。充電は、本体からバッテリーを取り外して、付属のバッテリー充電器を使用する。
水拭き/乾拭きどちらにも対応。運転モードは3つ
運転モードは、「ウェットモップ」「ダンプスウィーブ」「ドライスウィーブ」の3つを用意。各モードに適した、洗浄剤が含まれたパッドを装着して使用する。パッドの種類を本体が認識するため、自動的に最適なモードに切り替わる。
ウェットモップは、水と洗浄剤を多く噴射するモード。同じ場所を3回念入りに拭き掃除し、こびりついた汚れをこすり落とす。
ダンプスウィーブは、少量の水と洗浄剤を噴射するモード。同じ場所を2回拭き、日常的な汚れやホコリを掃除するのに適している。
ドライスウィーブは、乾拭きでひと吹きするモード。ホコリや汚れ、ペットの毛などを絡めとる。
それぞれのモードに適した使い捨てパッドは、各2枚付属する。汚れたパッドはボタン1つで外せるため、触れることなくゴミ捨て可能。使い捨てなため、一度使用したら交換するよう推奨されている。なお、使い捨てパッドは、3種類ともに税抜き1,200円で販売される(10枚セット)。
洗濯可能なパッド「クリーニングパッド」は別売りで用意されている。洗浄剤が含まれていないため、最大50回の洗濯が可能。3枚セット(各1枚)で購入でき、価格は4,000円(税抜)。
本体サイズは、178×170×84mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.2kg。バッテリーはリチウムイオン電池を採用。充電時間は約2時間。
日本人はキレイ好き、ブラーバが雑巾がけを代わりにしてくれる
日本におけるロボット掃除機市場は、iRobotの占める割合が多いという。2016年上半期の販売台数は、1位と2位がルンバシリーズで、3位に床拭きロボットのブラーバが上った。ブラーバは世界市場で展開されているが、特に日本で好調な販売実績を誇るという。
iRobot COO クリスチャン・セルダ氏は、ブラーバの日本での評価について次のように述べた。
「日本人は細かいところまで気がつくし、とてもキレイ好きです。日本に根付く雑巾がけという文化は、床の細かい汚れをとる唯一の方法です。その雑巾がけを代わりにしてくれるのがブラーバです。中でも新モデルのブラーバ ジェットは、コンパクトで狭い場所にも入り込め、白を基調としたシンプルなデザインも映え、日本市場に最適な製品といえます」
アプリからも操作可能。未来のロボットとスマートホームのビジョン
ブラーバ ジェットは、スマートフォンからも操作でき、既にルンバでも使用できる「iRobot HOME アプリ」に対応。Wi-Fiネットワークと接続することで、スマートフォンのアプリから操作可能になる。アプリで、清掃のスタート・ストップができるほか、スポットモードも搭載。部屋の一部を集中的に拭き掃除する。
このほか、別売りの使い捨てパッドやクリーニングパッドの購入も可能。アプリの対応端末は、AndroidおよびiOSデバイス。利用料は無料。
発表会では、iRobot CEO 兼 共同創設者 コリン・アングル氏も登壇。将来的な製品展開について以下のように語った。
「我々の目標は、すべてのロボット掃除機をコネクトできるようにすることです。まだ、スマートホームは価値があると思われていません。第1世代では、照明をつけるだけでもアプリを起動させてボタンを押してと時間がかかり、普通に壁のスイッチを押した方が早い出来でした。第2世代はあらゆる設定が必要でプログラミングの手間がありました。しかし、今後の第3世代は、普段通りの生活を送るだけでスマートホームが適切に対応するようになるでしょう。これからスマートホーム市場は拡大することが見込まれています。私たちは、より快適で効率的な住宅を目指し、あらゆるデバイスやセンサーを活用していきます」