Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

「TensorFlowはじめました」を読んだ

Book TensorFlow

著者の有山さんとは、TensorFlowでの独自の画像データセットの分類に取り組む同士(?)として勉強会などでお話する機会があり、そんな縁もありまして有り難いことに献本ということで読ませていただくことができました。

第1章の「TensorFlowの基礎」では最初にまずデータフローグラフの「構築」と「実行」で分かれているという概念について、丁寧に説明されていてとても良かったです。いきなり何も知らずに公式Tutorialだけ始めていた自分は、こういう概念について理解するのが遅かった…。

第2章ではCIFAR-10の学習モデルと評価。公式Tutorialの英語を問題なく読めて ある程度のCNNの知識があれば困らないかもしれないけど こうやって日本語で解説されているものがあるというのは(数ヶ月前の自分のように)新しく始める人にとってはとても有り難いだろうなと思います。

第3章ではもうちょっと踏み込んで、TensorFlowでのデータ保存・読込や可視化について。

第4章「CIFAR-10奮闘記」がとても面白かった。 モデル構成や学習データを変えつつ評価結果を確認し、と試行錯誤を繰り返しながら少しずつ正答率を上げる方法を模索していく。自分もアイドル顔識別でそういった試行錯誤を続けていたので とても共感できる内容でした。何をどうすれば正答率が上がる、ってなかなか感覚的な部分もあったりして 最良の道はそう簡単には見つけだせないんですよね…。


というわけで新たにTensorFlowを使って機械学習・画像分類とかをやってみたい、というヒトにはとてもオススメの1冊でした。本当にあと数ヶ月はやくこれが出ていれば僕も最初の躓きが少なかっただろうに…!

巻末の参考文献に私の「すぎゃーんメモ」も載せていただいていて、非常に光栄であります。 この先も続く挑戦の道のり、楽しみにしています!ありがとうございました!!