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シリーズ戦後71年 わたしが見た“ろう者の戦争”

  • 2016年8月3日(水曜)再放送2016年8月10日(水曜)【再放送】13:10~

放送内容

  • ろう者は戦時中「穀潰し」と言われた
  • 内にとどめていた経験を語り始めたろう者
  • 難聴ディレクター(中央女性)がろう者の戦争体験を聞く

シリーズ戦後71年。第2夜は、聴覚障害のある番組ディレクター(35)が、先輩“ろう者”のもとを訪ね、太平洋戦争証言を掘り起こします。
聞こえないため、兵隊になれなかったろう者は、戦力にならない「穀潰し」と蔑まれ、家族からは手話を禁じられました。さらに、小学生の身で学徒動員させられたろう者も。教育の機会を奪われ、文字の読み書きができないまま成人に。戦後も苦痛を強いられた―。しかし、こうした史実は、今までそう多く語り継がれてきていません。まともな人間関係を得られず、かつ、不就学のため、言いたいことを具現化できずに育ったろう者が多くいるためです。兵庫にある特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」では、高齢ろう者の「意思疎通支援」に取り組み、内に眠っている体験を引き出す試みを続けています。活動をとおして、ようやく今、少しずつ、壮絶な経験が明らかになってきています。
戦争によって、“人生”を翻弄された、ろう者たちの証言・史実から、本当の平和とは何かを考えます。

出演者

  • 仲川 文江さん(手話通訳 30年にわたり被爆ろう者の戦争証言を集める)
  • 岸 博実さん(日本盲教育史研究会事務局長)
  • 長嶋 愛ディレクター
  • 山田 賢治アナウンサー

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