排ガス不正:VW、韓国市場で販売停止処分

■課徴金178億ウォン

 認証が取り消された32車種のうち24車種(47モデル)には課徴金178億ウォン(約16億2500万円)の処分も下された。残る8車種は騒音データの偽造だったが、環境部は「現行の騒音震動管理法には課徴金条項がないため、8車種には課徴金を適用できなかった」と説明した。7月28日に施行された改正大気環境保全法は、違反1車種当たりの課徴金の上限をこれまでの10億ウォンから100億ウォンに引き上げる内容だが、今回の処分には適用されなかった。

 環境部関係者は「VWが改正法施行直前の25日に自主的に販売を中断した。法律の適用検討を行った結果、販売を中断した以上改正法を適用するのは難しいとの判断だった」と述べた。

 環境部はVWに対し、アウディA5スポーツバック35 TDIクワトロなど1車種(3モデル)にはリコールを求めた。同車種は韓国で5800台が販売されているが、リコール対象は旧型の電子制御装置(ECU)ソフトウエアが搭載された車両。環境部は「旧型ソフトウエアでは窒素酸化物を低減するために取り付けられた選択的触媒還元装置(SCR)に問題が生じても警告灯が点灯しないなどの問題が認められた」とし、対象台数はVW側からリコール計画の提出を受けるまで分からないとしている。

■今後の手続き

 VWは今回認証を取り消された車種の再認証を環境部に申請できる。通常自動車の認証手続きには2週間から3カ月を要する。しかし、VW車種の再認証にはそれよりも長期を要する見通しだ。環境部関係者は「VWが再認証を申請した場合、書類審査だけでなく、実地試験を含む厳格な審査を実施する計画だ。再認証手続きがどれだけかかるか明言はできない」と説明した。

洪準基(ホン・ジュンギ)記者
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