米がイランに4億ドル 野党は「身代金の支払い」と批判
イランで拘束されていたアメリカ人5人がことし1月に釈放された時期に、アメリカ政府がイラン側に4億ドルを支払っていたことが分かり、アメリカの野党・共和党は「イランに身代金を支払った」などと批判を強めています。
イラン政府は、ことし1月に欧米各国などと交わした核開発問題を巡る最終合意を履行した際に、おととしからスパイ容疑で拘束してきたワシントン・ポスト紙の前のテヘラン支局長らアメリカ人5人も釈放しました。
アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、同じ時期にオバマ政権が4億ドル(およそ400億円)の現金を輸送機でイランに空輸し、秘密裏にイラン側に渡していたと伝えました。
この支払いについて、ホワイトハウスのアーネスト報道官は3日、「1979年のイスラム革命前のパーレビ王朝が武器購入費としてアメリカに支払った金額の一部を返金したものだ」として、アメリカ人の釈放とは関係ないと強調しました。
しかし、野党・共和党のライアン下院議長は「オバマ政権はイランに身代金を支払った」とする声明を発表したほか、共和党の大統領候補、トランプ氏もツイッターで、「クリントン前国務長官も関わったイランとの交渉では、4億ドルの現金が支払われていた。これはスキャンダルだ」と批判しています。
共和党やトランプ氏は、イランとの合意の見直しも主張しており、11月の大統領選挙に向けて新たな争点になるものとみられます。
アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、同じ時期にオバマ政権が4億ドル(およそ400億円)の現金を輸送機でイランに空輸し、秘密裏にイラン側に渡していたと伝えました。
この支払いについて、ホワイトハウスのアーネスト報道官は3日、「1979年のイスラム革命前のパーレビ王朝が武器購入費としてアメリカに支払った金額の一部を返金したものだ」として、アメリカ人の釈放とは関係ないと強調しました。
しかし、野党・共和党のライアン下院議長は「オバマ政権はイランに身代金を支払った」とする声明を発表したほか、共和党の大統領候補、トランプ氏もツイッターで、「クリントン前国務長官も関わったイランとの交渉では、4億ドルの現金が支払われていた。これはスキャンダルだ」と批判しています。
共和党やトランプ氏は、イランとの合意の見直しも主張しており、11月の大統領選挙に向けて新たな争点になるものとみられます。