愛知ドローン使い救助訓練 豊田市が矢作川で遭難者捜索
産業用ドローン(小型無人機)を活用した水難救助訓練が三日、豊田市の矢作川であり、遭難者の捜索を想定し、カメラを搭載した機体が撮影しながら上空を飛び回った。ドローンを使った訓練は同市で初めて。 市が、ドローン開発企業「プロドローン」(名古屋市)と合同で開催し、市職員ら三十七人が参加。六枚のプロペラを備えた幅二・三メートル、重さ十八キロの大型機など二機を、同社社員が操縦した。 機体は河川敷から離陸後、高さ約十メートルで水平な姿勢を保ち、岸から約五十メートルほど離れた場所まで飛行しながら川の様子を撮影。河川敷に設置した液晶画面に映像が映し出された。浮具を付けた小型機による訓練では、機体が水面へと着水し、カメラで水中の様子を撮影した。 市消防本部警防救急課の畔柳幸夫消防士長(60)は「大型のドローンは飛行も安定し、映像の質もよく、救助活動に十分使えると実感した。火災時もドローンは現場状況を早く把握するために有効。操縦士の人材育成を進めたい」と評価した。
訓練前には、市職員でつくる「ドローン飛行隊」の飛行訓練もあった。市職員がドローンの離着陸や河川敷周辺の撮影を体験。隊長を務める市民安全室長増岡義弘さん(58)は「鮮明な映像が撮れた。今後は操縦技術や関連する法律を学びたい」と話した。 四日には、ドローンを使って浮輪を投下する水難救助訓練がある。 (作山哲平) PR情報
|
|
Search | 検索