トヨタ 円高で業績予想を下方修正

トヨタ 円高で業績予想を下方修正
トヨタ自動車は、想定を超えて円高が進み採算が悪化していることなどから、来年3月までの1年間の業績予想を下方修正しました。本業のもうけを示す営業利益は、これまでの予想より1000億円少ない1兆6000億円にとどまり、5年ぶりに減収減益になる見通しだとしています。
トヨタ自動車が発表したことし4月から6月までの3か月間のグループ全体の決算は、売り上げが6兆5891億円で、過去最高となった前の年度の同じ時期より5.7%減少し、本業のもうけを示す営業利益も6422億円と15%減少しました。これは、想定を超えて円高が進み、日本から海外に輸出している自動車の採算が悪化したことや、熊本地震の影響で工場の一部の生産ラインを停止したことなどによるもので、最終的な利益も5524億円と14.5%減少しました。

また、円高が進んでいるため想定する為替レートを当初の105円から102円に見直し、来年3月までの1年間の業績予想を下方修正しました。

売り上げは、これまでの予想より5000億円少ない26兆円に、営業利益は1000億円少ない1兆6000億円にとどまり、5年ぶりに減収減益になる見通しだとしています。
トヨタ自動車の大竹哲也常務は記者会見で、「国内外問わずどこの工場でも同じ車種を作れるような生産体制をさらに進めるなどして、為替の影響を抑えたい」と述べました。