News Up アマゾン読み放題 出版の今後は
ネット通販大手のアマゾンは書籍や雑誌、コミックを含む国内の作品12万冊が月額980円で、電子書籍で読み放題になるサービスを3日から、日本で始めました。ネットではサービスの開始を歓迎する一方で、苦境に立たされている日本の出版業界を心配する声も目立ちます。さらに作家からも今後の創作活動を懸念する書き込みも相次いでいます。
アマゾンが日本で電子書籍での読み放題のサービスを始めた3日、ツイッターにはサービス開始を歓迎する書き込みが相次ぎました。
「結構読みたい本がたくさんある!しかも普通に買ったら高い本まで」
「書籍類はまだまだだけど、雑誌はけっこう充実している」
「3冊読みたいものがあれば、元は取れると考えればよいと思う」
一方で、読み放題サービスの利用方法について、こんな意見もありました。
「無料同然で得た知識って身にならない。読み放題サービスで、ばーって読んで、『これは自分の中に落とし込みたい』って思った本は紙で買うみたいに使おうかな」
さらに苦境に立たされている出版業界の今後を心配する声も。
「作家や出版社に、きちんと利益は分配されるんだろうか」
「定額モデルって読者にはいいけど、作り手にとっては単価の切り下げじゃない」
「結構読みたい本がたくさんある!しかも普通に買ったら高い本まで」
「書籍類はまだまだだけど、雑誌はけっこう充実している」
「3冊読みたいものがあれば、元は取れると考えればよいと思う」
一方で、読み放題サービスの利用方法について、こんな意見もありました。
「無料同然で得た知識って身にならない。読み放題サービスで、ばーって読んで、『これは自分の中に落とし込みたい』って思った本は紙で買うみたいに使おうかな」
さらに苦境に立たされている出版業界の今後を心配する声も。
「作家や出版社に、きちんと利益は分配されるんだろうか」
「定額モデルって読者にはいいけど、作り手にとっては単価の切り下げじゃない」
サービスの開始に意見さまざま
アマゾンが日本で電子書籍での読み放題のサービスを始めた3日、ツイッターにはサービス開始を歓迎する書き込みが相次ぎました。
「結構読みたい本がたくさんある!しかも普通に買ったら高い本まで」
「書籍類はまだまだだけど、雑誌はけっこう充実している」
「3冊読みたいものがあれば、元は取れると考えればよいと思う」
一方で、読み放題サービスの利用方法について、こんな意見もありました。
「無料同然で得た知識って身にならない。読み放題サービスで、ばーって読んで、『これは自分の中に落とし込みたい』って思った本は紙で買うみたいに使おうかな」
さらに苦境に立たされている出版業界の今後を心配する声も。
「作家や出版社に、きちんと利益は分配されるんだろうか」
「定額モデルって読者にはいいけど、作り手にとっては単価の切り下げじゃない」
「結構読みたい本がたくさんある!しかも普通に買ったら高い本まで」
「書籍類はまだまだだけど、雑誌はけっこう充実している」
「3冊読みたいものがあれば、元は取れると考えればよいと思う」
一方で、読み放題サービスの利用方法について、こんな意見もありました。
「無料同然で得た知識って身にならない。読み放題サービスで、ばーって読んで、『これは自分の中に落とし込みたい』って思った本は紙で買うみたいに使おうかな」
さらに苦境に立たされている出版業界の今後を心配する声も。
「作家や出版社に、きちんと利益は分配されるんだろうか」
「定額モデルって読者にはいいけど、作り手にとっては単価の切り下げじゃない」
アマゾンの読み放題サービスとは
アマゾンが始めたサービスは月額980円で、講談社や小学館、文藝春秋や新潮社などの大手をはじめ数百社が出版した国内の書籍や雑誌、コミックなどの作品12万冊と、120万冊の洋書が電子書籍で読み放題になります。初回30日間は無料で利用できます。
出版社などによりますと、読み放題の売り上げの一部が、本の読まれた回数などに応じて出版社に配分される仕組みになっているということです。
サービスではスマートフォンやタブレットのアプリなどを通じて、電子書籍をダウンロードして読むことができますが、無制限にダウンロードできるわけではありません。一度にダウンロードできるは10冊までで、11冊目を読むには、それまでにダウンロードした中から1冊を削除しなければなりません。
アマゾンは2014年にアメリカで同じようなサービスを始め、日本以外ではイギリスやドイツ、フランスなど11か国で展開しています。
出版社などによりますと、読み放題の売り上げの一部が、本の読まれた回数などに応じて出版社に配分される仕組みになっているということです。
サービスではスマートフォンやタブレットのアプリなどを通じて、電子書籍をダウンロードして読むことができますが、無制限にダウンロードできるわけではありません。一度にダウンロードできるは10冊までで、11冊目を読むには、それまでにダウンロードした中から1冊を削除しなければなりません。
アマゾンは2014年にアメリカで同じようなサービスを始め、日本以外ではイギリスやドイツ、フランスなど11か国で展開しています。
先行する読み放題サービスは
アマゾン以外で、電子書籍の読み放題のサービスは携帯電話会社や大手IT企業が先行して行っています。
NTTドコモ 月額400円で雑誌160誌以上
ソフトバンク 月額500円で雑誌140誌以上 コミック1万冊以上
KDDI 月額562円で雑誌230誌以上コミック4万6000冊以上(au利用者限定)
ヤフー月額400円でコミックや書籍など2万5000冊以上
先行する読み放題サービスは、雑誌やコミックが中心です。料金は2倍程になりますが、圧倒的な物量を誇り、いわば黒船とも言えるアマゾンの参入は、電子書籍の市場に大きな影響力を与えると見られます。
NTTドコモ 月額400円で雑誌160誌以上
ソフトバンク 月額500円で雑誌140誌以上 コミック1万冊以上
KDDI 月額562円で雑誌230誌以上コミック4万6000冊以上(au利用者限定)
ヤフー月額400円でコミックや書籍など2万5000冊以上
先行する読み放題サービスは、雑誌やコミックが中心です。料金は2倍程になりますが、圧倒的な物量を誇り、いわば黒船とも言えるアマゾンの参入は、電子書籍の市場に大きな影響力を与えると見られます。
作家は今後の創作活動を懸念
アマゾンの読み放題サービス開始を受け、ツイッターには、作家から「今後の創作活動が難しくなるのでは」など懸念のツイートが相次いでいます。
ライトノベルの人気作家 川口士さん
「作家の側から見ると、いろいろと頭の痛い代物なんですよね。僕としては今年のうちに出版社が撤退してくれることを願うばかりです」
人気ドラマ「アンフェア」の原作「推理小説」の作者 秦建日子さん
「ついに雑誌だけでなく、書籍にも来てしまった。定額読み放題。作家として食べていくのは、これから更に難しい時代になるのかな?」
パソコンやネットに詳しいフリージャーナリスト 西田宗千佳さん
「収益は『読まれたページ分』しか入りません。なので、『積ん読』的にいつでも読める、と放置されると、我々には一切収益が入ってこないのです」
ライトノベルの人気作家 川口士さん
「作家の側から見ると、いろいろと頭の痛い代物なんですよね。僕としては今年のうちに出版社が撤退してくれることを願うばかりです」
人気ドラマ「アンフェア」の原作「推理小説」の作者 秦建日子さん
「ついに雑誌だけでなく、書籍にも来てしまった。定額読み放題。作家として食べていくのは、これから更に難しい時代になるのかな?」
パソコンやネットに詳しいフリージャーナリスト 西田宗千佳さん
「収益は『読まれたページ分』しか入りません。なので、『積ん読』的にいつでも読める、と放置されると、我々には一切収益が入ってこないのです」
付加価値が重要
出版業界に詳しい弁護士の井奈波朋子さんは「読み放題は安くて便利ですが、今後、アマゾンが電子書籍市場で1人勝ちして立場が強くなっていくと、出版社や作家が得られる利益が減ってしまう懸念があります。出版社の経営悪化や、作家の創作意欲が減ることで、読みたい本が手に入らなくなる状況もありえます」と指摘します。
そのうえで井奈波さんは、アマゾンに対抗していくためには、単に書籍を売るだけでなく、いかに付加価値をつけていくが重要だと考えています。
「音楽業界でも、すでに楽曲の定額配信は広く普及していますが、アイドルグループのCDを買ったら握手券がついてくるなど、付加価値をつけることで売り上げを伸ばしたケースがあります。出版業界でも、例えば紙の書籍を買ったら電子書籍のダウンロードもできるなど、アマゾンの定額制に対抗できる独自のサービスが生まれることを期待しています」
そのうえで井奈波さんは、アマゾンに対抗していくためには、単に書籍を売るだけでなく、いかに付加価値をつけていくが重要だと考えています。
「音楽業界でも、すでに楽曲の定額配信は広く普及していますが、アイドルグループのCDを買ったら握手券がついてくるなど、付加価値をつけることで売り上げを伸ばしたケースがあります。出版業界でも、例えば紙の書籍を買ったら電子書籍のダウンロードもできるなど、アマゾンの定額制に対抗できる独自のサービスが生まれることを期待しています」