2016年8月4日11時40分
奈良県天理市が誘致した大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の事業者選定をめぐる事件で、元議長の市議が、公募に応じた業者の価格情報を競争相手の業者に漏洩(ろうえい)し、見返りに現金数百万円を受け取っていたことが関係者の話でわかった。大阪地検特捜部は3日、あっせん収賄容疑で市役所と市議宅を家宅捜索した。
市が公募型プロポーザル方式で事業者を募り、北海道の事業者と、コンサルティングを手がける大阪市の一般社団法人が応募した。
特捜部は、この市議が市幹部から北海道の事業者の示した賃借料の金額を聞き出してコンサル法人に伝え、見返りに現金を要求して受け取っていた疑いがあるとみて、関係者から事情を聴いているほか、押収資料の分析を進めている。
現金授受について朝日新聞の取材に対し、市議は「金は全く受け取っていない」、コンサル法人幹部も「そんなことはありえない」と否定。価格を漏らしたとされる市幹部は「(情報漏洩は)ない。2社の金額は倍ほど(離れていた)。私はタッチしていない」と話した。
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朝日新聞社会部
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