音楽や動画で先行していた定額制サービスが、書籍やゲームにも広がってきた。アマゾンジャパンは3日、電子書籍の読み放題サービスを開始した。定額制については、大容量のデータを通信できるインフラの整備や、スマートフォンなど高機能端末の普及を背景に利便性の高いサービスが実現され、人気になっている。
定額制サービスは、利用者が自身の好きなジャンル、作者の作品を次々と楽しむという利用法もあるが、これまで関心がなかったジャンルを含め、いろいろな作品を試す契機にもなる。例えば、アマゾンの読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」では、石田衣良氏の人気小説「池袋ウエストゲートパーク」シリーズは1巻のみが対象。シリーズの魅力を伝え、2巻以降の販売につなげる狙いがあるとみられる。
こうした定額制ならではの利点は、音楽配信サービスでも意識されている。サイバーエージェントが提供する音楽配信サービス「AWA」では、他の利用者がつくった「プレイリスト」に選ばれた曲を聴くことができるようにして、利用者に「音楽の幅を広げていただいている」(同社)という。
また、NTTドコモの音楽配信サービス「dヒッツ」は、独占して配信する邦楽のアーティストの顔ぶれを強調。動画配信のネットフリックスも来年、ドラマなどの独自作品を今年の2倍に相当する1200時間に増やし、差別化を競っている。
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