「よなよなエール」。最近巷で耳にするこの名前。
耳にしたことはあるけど『ピンとこない・・・』というビール好きの皆さんのために、いま飲食業界でも多くの話題店が取り上げられている「クラフトビール」まで的を広げてまとめてみた。
「よなよなエール」とは?
最近コンビニやスーパーでも陳列されているこのビール。調べてみると、とんでもないシロモノであった。インターナショナル・ビア・コンペディション8年連続金賞
ベルギー・モンドセレクション金賞
オーストラリア・インターナショナル・ビア・アワード金賞
ブルワリーオブザイヤー2010年受賞
ジャパンクラフトビアーセレクション 2010年受賞
なんだかスゴい・・・。
まだ飲んだことない方は、これを聞いただけでも興味をそそられるであろう。そんな中、興味をそそられたのは単なるビール好きだけではなかったようだ。日本国内における、4大ビールメーカーのうちの1社。あのキリンビールである。
キリンビールは、「よなよなエール」の販売元であるヤッホーブルーイング社と業務・資本提携を行い、2016年4月5日から一部エリア(※)で「よなよなエール」の飲食店向け大樽の販売を行っているのだ。
(※1 東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫)
「よなよなエール」の増産に次ぐ増産で、設備投資を抑えるためらしいが、これほどのクラフトビールブームが起きることが分かっていたかのような先見の明はスゴいとしか言い様がない(“起こしたブーム”というパターンもある)。
更にスゴいのが、そのヤッホーブルーイング社を起業したのが、あの星野リゾート社長の星野佳路氏というから驚きである。
ヤッホーブルーイング社とは?
そんなヤッホーブルーイング社を調べてみると、こんな会社のようだ。
創業者が海外での一杯のビール、“エール”との出会いに感動し、ビールのバラエティを日本でも広めたい。と思い立つ。1994年の酒税法改正により、小規模醸造が可能になったことをきっかけに、1996年ヤッホーブルーイングを設立。「よなよなエール」というネーミングは、“日本でも夜な夜なエールビールが楽しんでほしい。”そんな想いが込められているようだ。
1997年に同社のメインブランドとして売り出しヒットしたが、99年をピークに売上が減少。ブームの崩壊である。そこから8年連続の赤字をたたき出し、業績不振が続く。販売方法の多様化や、品質向上に力を入れるなどして、徐々に業績を回復していった。
商品はコンセプト・デザイン・味覚においてユニークな提案を行っており、特に奇抜なネーミングでも広く知られている。「水曜日のネコ」や「インドの青鬼」が有名である。(なんちゅうネーミング!)
ヤッホーブルーイング社のミッションは、「ビールに味を!人生に幸せを! 」とある。(なんちゅう素晴らしいミッション!!!)調べるうちに、本気で日本のビール文化を変えたい!という、会社の強い想いを感じられた。
クラフトビールの魅力とは?
ここで、ようやく本題に突入したい。クラフトビールの魅力を語る前に、「クラフトビール」について調べてみた。
「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールです。ビール職人が造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼びます。また、小規模なビール工房のことは、マイクロ ブルワリー(Micro Brewery)と呼びます。
引用:クラフトビールとは | クラフトビール東京 (Craft Beer Tokyo)
さて、クラフトビールの定義は上記の通りであるが、クラフトビールの魅力をひと言で表すとするなら、それはズバリ。“品質を重視したビール造り”に尽きるだろう。
発泡酒や第三のビールといった、新たなビール系飲料が増えつつあり、ビールにおける消費量は年々減少傾向。一方、普段からビールは飲めないが、少ない機会に飲むビールは吟味したい。価格やコンセプトに多様性を持たせたクラフトビールは、消費者の購買行動に影響を与えているようだ。
今後、消費者のニーズに対応したクラフトビールの魅力は、世間に広まっていくだろう。
クラフトビールが味わえる人気店
昨今、クラフトビール専門店なるものが多く出店し話題となっているので、その一部を挙げてみた。CRAFT BEER MARKET
都内に9店舗あり、いずれもビール好きのオフィスワーカーや外国人で賑わっている。
DEVIL CRAFT craftBeer&Pizza
神田と浜松町に店舗を構えるシカゴピザとクラフトビールの専門店。
こちらも近隣のオフィスワーカーから女性まで連日賑わいを見せる繁盛店。
YONAYONA BEER WORKS
都内に4店舗。店内に入るとタップの数に驚かされる開放感のあるビアホール。
いかがだっただろうか。これから夏本番!天気の良い日は平日の昼間から・・・、では無く、仕事帰りにクラフトビールで明日へのパワーを充電してみては・・・?