「反中」6人の出馬認めず…議会選で選管決定
【台北・鈴木玲子】9月4日投票の香港立法会(議会)選挙で、選挙管理委員会は3日までに、香港を「本土」とみなす反中勢力「本土派」の候補のうち、6人の立候補を認めない決定を出した。「香港独立」などを主張しているとして立候補の資格がないと判断した。香港では、中国政府の強い意向を反映した措置との見方が強く、反発が強まっている。
6人の中には「本土民主前線」の梁天※氏(※は王へんに奇)が含まれる。梁氏は2月の立法会補選で落選したものの6万票余りを獲得した。若者らの人気が高く、今回立候補すれば、当選が有力視されていた。
選管は今回、立候補者に対し「香港が中国に属する」ことなどを定めた香港基本法を支持する「確認書」への署名を義務付けた。
香港紙によると、6人のうち4人は署名を拒否。梁氏は署名したが、選管は梁氏には基本法を守る意識がないと判断した。取り消された候補者らは2日夜、立候補者説明会に押しかけて抗議した。