消費者物価指数 前年同月を4か月連続で下回る

消費者物価指数 前年同月を4か月連続で下回る
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先月の全国の消費者物価指数は、原油価格が下がった影響で、電気代などが値下がりし、変動の大きい生鮮食品を除いた指数は去年の同じ月を0.5%下回って4か月連続でマイナスとなり、下落率は3年3か月ぶりの大きさとなりました。
総務省の発表によりますと、モノやサービスの値動きを示す先月の全国の消費者物価指数は、天候による変動の大きい生鮮食品を除いて、平成22年を100とした指数で103.0となり、去年の同じ月を0.5%下回りました。
消費者物価指数がマイナスとなるのは4か月連続で、下落率は2か月連続で拡大し、平成25年3月以来、3年3か月ぶりの大きさとなりました。
これは、原油価格が下がった影響で電気代やガソリン代が下がったことや、テレビなどの新製品の投入が遅れているため、去年と比べて価格が下がっていることが主な原因です。
一方、酒類以外の食料と、エネルギーを除いた指数は101.6と、去年の同じ月よりも0.4%上昇し、平成25年10月から2年9か月連続でプラスとなりました。
全国の先行指数とされる今月の東京都区部の消費者物価指数の速報値は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月を0.4%下回り、7か月連続でマイナスとなりました。
総務省は「原油価格の値下がりが落ち着いてきているため、ガソリン代などの下落幅は縮小傾向にあり、今後の動向を注視していきたい」と話しています。