東電が4年ぶりの減益 電気料金の値下げなど影響

東電が4年ぶりの減益 電気料金の値下げなど影響
東京電力のことし4月から先月までのグループ全体の決算は、LNG=液化天然ガスの価格が下落したことによる電気料金の値下げや、電力自由化で顧客の一部が他社に契約を切り替えた影響などから、経常利益は36%余り減って4年ぶりの減益となりました。
東京電力は28日、ことし4月から先月までのグループ全体の決算を発表しました。それによりますと、売り上げは去年の同じ時期より18.5%少ない、1兆2649億円になりました。
また、経常利益は36.1%減って、1367億円と4年ぶりの減益となりました。
これは原油やLNG=液化天然ガスの価格が大幅に下落したことで、燃料調達費を電気料金に反映させる制度に基づき、電気料金が値下げとなったことが主な要因です。
また、ことし4月からの家庭向け電力小売りの自由化によって、顧客の一部が他社に切り替えたことなどで、電力の販売量が減ったことも影響しています。
東京電力は今年度の業績見通しについては、業績改善のカギとなる柏崎刈羽原子力発電所の再稼働時期が見通せないことから公表を見送りました。