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 信州大は3日、子宮頸(けい)がんワクチンの副作用などを研究している厚生労働省研究班代表の池田修一教授(脳神経内科)の発表内容について、外部の有識者を加えて本調査を実施すると発表した。不正を疑う通報があり、6月に予備調査を始めていたが、より詳しく調査を進める必要があると判断した。

 池田教授は今年3月、厚労省内で研究班の調査内容を発表。自己免疫疾患を起こしやすく遺伝子操作したマウスに、子宮頸がんワクチンや他のワクチンなどを打って反応を調べたところ、子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけに異常な抗体が見られたとの内容だった。だが、外部の研究者らから研究手法などに疑問が示されていた。

 大学の規定によると、本調査は過半数を外部の有識者で構成する委員会で、今後おおむね30日以内に始める。開始からおおむね150日以内に、不正かどうかを判断する。

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