警察が社民関係施設に小型カメラ設置 大分 別府

大分県の別府警察署の警察官が参議院選挙の期間中のことし6月、社民党の支援団体が選挙運動に使っていた施設の敷地内に無断で小型カメラを設置し、人の出入りを録画していたことが団体の関係者などへの取材で分かりました。大分県警察本部は「捜査のためだったと報告を受けている。事実関係を調査中だ」としています。
社民党の支援団体、別府地区平和運動センターの関係者などによりますと、ことし6月下旬、センターが管理する大分県別府市の別府地区労働福祉会館の敷地内の立木など2か所に、小型カメラが設置されているのを施設の関係者が見つけました。

不審に思って確認したところ、カメラの記録媒体に施設への人の出入りなどが録画されていたということです。当時施設は、参議院選挙で社民党を支援する運動に使われていて、ほかに民進党を支援する連合大分の地域協議会が置かれています。

平和運動センターの関係者によりますと、その後、別府警察署の幹部が施設の敷地内に無断で立ち入ったことを認めたうえで、「どのような捜査で設置したかは言えない」と説明したということです。

NHKの取材に対し、平和運動センターの関係者は「カメラを設置されたことは大変遺憾だ」と話しています。大分県警察本部の小代義之刑事部長は「別府警察署からは捜査のためだったと報告を受けている。現在、事実関係を調査中だ」と話しています。