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初心者でも楽しめる将棋ゲーム  王様おにごっこ

株式会社いつつでは、全国各地でさまざまな親子向けの将棋イベント、またママ向けの講演を開催しているのですが、「将棋のルールについてよく分からない」という将棋初心者のママ・パパ、そして子どもたちにおすすめしているのがこの「王様おにごっこ」です。

王様おにごっこは、ママ・パパが王となり、子どもたちが飛車と角の2つの駒を使って、逃げる王さまを捕まえるというゲームです。

親子向けイベントでも大好評です。
親子向けイベントでも大好評です。

駒は全部で3種類、将棋の動作の一つ「成る」ということを覚えることができます。

飛車と角という駒の中でもダイナミックな動きをするものを使うのでゲームのテンポが良く短時間で終わることが出来ます。

ただ、子どももパパやママもよく分からないままゲームを進めると、ちょっと難しい、なかなか終わらない、と感じてしまうかもしれません。

そこで、今回のいつつブログでは、子どもがステップアップするためにパパやママが王の駒をどのように動かせばいいのか、「王様おにごっこ」のゲームのコツについて伝授したいと思います。

せっかくならゲームを楽しみながら、本将棋にも活かせるといいですよね(^ ^)

飛車・角を使って王様を捕まえる王様おにごっこ
飛車・角を使って王様を捕まえる王様おにごっこ

ステップ1:駒の効きを考えて王手をすることができるか確認!

 
「王様おにごっこ」で王さまを捕まえるには、子どもたちはまず自分の持つ駒「飛車」と「角」、そしてその2つが成ったときの「龍」と「馬」(相手側陣地の手前3段への侵入に成功し、駒を裏返したとき)の動きに慣れなくてはなりません。

龍
馬

ステップ1の段階では、子どもたちに「王様を捕まえる」という感覚を身につけてもらうことが大切なので、捕まる側のパパ・ママが意識するべきなのは、「上手に捕まってあげること」です。

王様が上手に捕まるためのコツは3つ。

  1. 玉の上や斜め上に逃げることができても、横や下に逃げてあげる
  2. 四隅に逃げる
  3. 駒を取ることができても取らない

です。

「玉」の動きは前後左右および、斜め4方向の全8方向なので、もちろん上や斜め上に動くこともできますが、あえて横や下に逃げるのは、前方へ王様を動かしてしまうと王様の動ける領域が広がり、王様を捕まえるのが困難になるからです。

いくら自分の駒を動かしても王さまが取れないとなると、子どもたちが楽しくなくなっちゃいますよね (^_^;)

2つ目の四隅へ逃げるというのも1つ目と同じ原理です。例えば、左端の隅に王様がくると、その後王様が動けるのは前、右、右斜め前の3方向のみとなり、より動きが制限されるので、追いかける飛車・角側としては捕まえやすくなります。

そして最後に、3つ目の「駒を取ることができても取らない」ですが、これも駒をとっちゃうと子どもが王様を捕まえるのがより一層難しくなります。

上手(うわて)が上手(じょうず)に負けてあげるのは、このコツを知らないと難しいと思います。捕まえる・勝つ体験をすることで子どもたちは将棋を好きになってくれると思います

下方や四隅に逃げることで捕まえやすくしてあげましょう。
下方や四隅に逃げることで捕まえやすくしてあげましょう。

ステップ2:駒を取られない場所から王手をしよう

自分の駒(飛車と角)を王様に取られないようにするには、子どもたちは王様の動きをきちんと把握しなければなりません。「このマスは王様の駒が効いてる危険ゾーンだ。このマスには自分の駒を置かないようにしよう」といった考え方が必要となるわけです。

子どもたちがここまで考えられるようになれば、パパやママの駒の動かし方のコツはステップ1のときの1番と2番のみです。自分の駒を王さまに取られることで王さまの駒の効きを実感し、「次はこんなところに駒を置いちゃいけないな」と子どもたちは学習します。

王様の利きを考えて、捕まらない場所から王手しよう。
王様の利きを考えて、捕まらない場所から王手しよう。

ステップ3:取られても取り返せるところから王手をしよう

さて、ステップ2では駒を取られないように自分の駒を移動させる練習をしてきました。

今後は3手の読みが必要になってきます。1手目:自分が駒を打つ→2手目:相手に取られても→3手目:自分の駒で取り返すことができる。将棋の読みの基本の3手の読みがここでできてくるわけです。

例えば、写真のように竜と馬を配置すれば、王さまに馬を取られたとしても竜で王様を捕まえることができますよね(^ ^)このように、自分の駒を相手にタダで取られないように他の駒を利かすことを「紐をつける」と言います。もし、余裕があれば、こうした将棋用語も覚えてくださいね。

ちなみに、スッテプ3の場合も逃げる王様側が意識するべきなのは1番と2番のコツです。

紐を付けることで駒を取られても安心
紐を付けることで駒を取られても安心

ステップ4:見えないビームを使って、王様が上に逃げないようにする。

王様を捕まえるために子どもたちが使う飛車と角の駒は、将棋の駒の中でも遠くに利くのが特徴です。この遠くから利く、というのを理解して、玉の「上へ逃げる」ことを阻止するのです。

ステップ4では子どもたちはこの飛車の利きを利用して王様の逃げる範囲を限定しちゃいましょう。

ステップ1から3では、王様は捕まえてもらいやすくするため上方向に意識的に駒を動かさないようにしていましたが、子どもたちがステップ4の段階に到達しているのであれば、もう上へ動いても大丈夫です。どんどん上へ進行してみてください。また、これまでは「捕まえてもらうこと」を意識していましたが、ここからはママもパパも目一杯逃げてくださいね(^ ^)

ダイナミックな駒の利きを使って王様が捕まえにくい上方向に移動するのを阻止。
ダイナミックな駒の利きを使って王様が捕まえにくい上方向に移動するのを阻止。

ステップ5:最短手数を目指そう

「将棋は王さまを捕まえれば勝ち」なのですが、王さまを捕まえる方法は1通りではないですよね。せっかくなら、できるだけ無駄な手数をかけず最短の手数で王さまを捕まえる方法も考えてみましょう。

ちなみに、「王さま鬼ごっこ」の最短手数は飛車・角先手の場合が7手。王さま先手の場合が12手です。ぜひチャレンジしてみてください。

いつつブログでは、親子で将棋を楽しむためのコンテンツをたくさん紹介しています。

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