救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

II.北朝鮮の人口統計



2.おかしな報告の数々−北朝鮮人口調査



韓国の「連合通信」によれば、「北朝鮮の金昌壽(キム・チャンス)中央統計局長は、報告書の前書きで『15年前の1回目の調査にはなかった住宅、障害、教育、移住、経済活動などの項目が含まれ、全体的に成功的な人口調査だった』と評価した」とのことである。
そこでます、1993年と15年後の2008年の調査結果とを韓国統計庁が比較した各紙報道から基本的な事項を見てみたい(その一部は-2「肥料」で既に引用)。

◆平均寿命は男性7.5歳、女性7.7歳低下
「北朝鮮の平均寿命が15年間で約7.6歳低下した。男性が67歳から59.5歳に、女性は74.1歳から66.4歳に下がった。これは韓国より約10歳低く、韓国の80年代の水準」と報告された(「デイリーNK」2011.03.23)。
これほど急減したということは、人口増加率に影響している筈で、人口増加などありえないことを示す数値である。また、大量の餓死者を出した90年代後半を過ぎた後の平均寿命が、70 年代から 80 年代にかけて経済が急成長し「中進国」と呼ばれた韓国の平均寿命と同じというのは大きな違和感がある。
筆者は、90年代後半の北朝鮮で、300人くらいのボースカウトのような子どもの集団かと思って近づいたら、勲章をつけた軍人たちの集団だったので驚いた経験がある。この時期、5回の訪朝で北朝鮮国内を数千キロ移動したが、太った人はほとんど見かけなかった。同じ民族でこれほど大きな違いが出たのは、「苦難の行軍」の時期だけが食糧難だったのではなく、朝鮮戦争後ずっと食糧難だったからである。
従って、「1993年調査」なるものがもともと虚偽だったと考えられる。そして「2008年調査」も虚偽だったのではないか。従って、客観的な分析の対象にするデータとは思えない。
また、「食糧難後に国際機関や外国の食糧支援を受け続け作物状況も一部改善、2008年には期待寿命は男性が64.1歳、女性が71.0歳に増加する傾向を見せたが、1993年(男67.0歳、女性74.1歳)の水準を完全に回復する事が出来なかった」とあるが、「平均寿命」がこれほど急激に回復するというのも考えられない。これも虚偽のデータを裏付けるものではないか。

◆児童の学校出席率100%
「北朝鮮では、11年の無償義務教育の成果として、10歳以上人口は全員字読み書きができ、5歳から16歳の児童の学校出席率は100%と報告された。
これは脱北者の証言と異なる。「脱北者らは極度の食糧難などの影響で北朝鮮の学校では欠席者が多いと証言しており、読み書きができない脱北者青少年も少なくない」(「連合通信」2009.12.18)。
人口以外の、「住宅、障害、教育、移住、経済活動などの項目」は本当に行われたのか疑わしい。韓国政府は支援金を騙し取られたのではないか。

◆行政・軍・治安関係者は約70万人。
人口統計で、各地域人口に属さない「行政・軍・治安関係者は702,372人」と報告された(表8)。
韓国政府推計では軍人だけで119万人いる(「読売新聞」2010.02.27)。その他、独裁者を護衛し、住民を弾圧し、脱北者を捕らえて強制収容所に送る治安関係者も多数いる。このような公表できないデータを含む人口統計は信用性がないと言えよう。

目次


報告概要

I.北朝鮮の食糧生産統計
 1.毎年の調査基準が全く異なる国連機関の食糧生産統計
 2.コメは100万トン水増し
 3.メイズも100万トン水増し
 4.国際社会が実態を誤解
 5.不足しているから聞こえてくる悲鳴
 6.北朝鮮の1日一人当たり食糧は江戸時代より3割少ない

II.北朝鮮の人口統計
 1.不可解な国連機関の人口増加率訂正
 2.おかしな報告の数々−北朝鮮人口調査
 3.人口は300万人水増し

III.水増し統計を発表し続ける理由
 1.個人独裁の責任が問われる
 2.搾取と抵抗の朝鮮史
 3.人口の水増しで国際支援を訴え
 4.統計のからくりも限界に
 5.国連支援機関の問題点
 6.独裁国家への「人道支援」は非人道
 7.国連は家族農業を認めない国家には人道支援を行うな
  
■ サイト内検索 ■


■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ 映画「めぐみ」 ■ 

映画「めぐみ」

■ 書 籍 ■

国民大集会「もう我慢できない。今年こそ結果を!」
「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3