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川崎のデモ主催者に勧告 法務省

大勢の警察官に囲まれ、差別的言動を叫びながら歩くヘイトスピーチデモの参加者たち=川崎市川崎区で2016年1月31日、後藤由耶撮影

 在日コリアンが多数住む川崎市川崎区の臨海部で1月に不当な差別的言動を繰り返すデモを行ったとして、横浜地方法務局はデモを主催した男性に同様の行為を行わないよう勧告した。ヘイトスピーチによる被害で法務省が勧告したのは、昨年12月に「在日特権を許さない市民の会」の元代表に続き2回目。

     勧告は1日付。同省によると男性は1月31日、川崎区桜本地区近くの公園や路上で在日コリアン排斥を訴えるデモを主催。「一匹残らずたたき出してやっからよ」などと叫び、参加者らに「桜本が日本であることが理解不能な頭の悪い反日勢力は日本から出ていけ」などと言わせた。勧告はこうした行為を人格権を侵害する不法行為と認定した。

     勧告を受けた男性は、ヘイトスピーチ解消を目指す対策法が6月に施行された直後にも同様のデモを開こうとしたが、川崎市は公園の使用を許可せず、横浜地裁川崎支部もデモを禁じる仮処分決定を出した。別の場所でやろうとしたが反対する市民に囲まれ、警察の説得で中止した。

     被害の申告をしていた在日3世の崔江以子(チェカンイジャ)さんは「勇気を振り絞って申告した。人権侵害が認められて本当にうれしいし、心強く思う」と話した。【鈴木一生、後藤由耶】

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