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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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ロビンフッドは何人もいた?3つのロビンフッドのあらすじ

イギリスの歴史 ウェールズの歴史

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ロビンフッドは中世イギリスの伝説で、自由のために戦う英雄としてとても人気があり、数多く映画化やドラマ化がされています。
誰もがロビンフッドの名前は知っていると思いますが、どんな話なのかこ存知でしょうか?

実はロビンフッドは幾つかのモデルがあると言われており、今回は3つのロビンフッドの伝説についてご紹介いたします。

 

ノルマン人に立ち向かったロビンフッドのあらすじ

 

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ウィキペディアより

 

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1人目はヘレワード・ザ・ウェイク(Hereward the Wake)と呼ばれる11世紀に活躍した人物です。

1066年にフランスからやって来たノルマン人によって、アングロサクソン人のイングランドは征服されました。領土を奪われたアングロサクソン人はノルマン人に抵抗し、そのリーダー的存在がヘレワードでした。

ヘレワードはデンマーク王と協力してEly島を中心に抗戦を続け、ピーターボーロー寺院を襲い略奪を行いました。ところがノルマン軍の攻撃を受け島は奪回されヘレワードは脱出し、イングランド中東部の湿地帯に潜んで抵抗をつづけたと言われています。

このヘレワードが数あるロビンフッド伝説の中で中心ではないかと言われています。


ウェールズにもいたロビンフッドのあらすじ

 

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2人目は同じく、11世紀にノルマン人に立ち向かったウェールズの英雄です。
彼の名は、ブラン・アプ・ブリチャン(Bran ap Brtychan)と言い、エルファエルと呼ばれるウェールズ小国の領主でした。ブランは父をノルマン人に殺害され自国を脱出してウェールズの森に逃げ込みます。新たな領主となったノルマン人から、国を取り戻して捕まって奴隷となってしまった人々を救おうと、金持ちから略奪を繰り返して資金を作ろうとしました。

有名なロビンフッドの物語と多くの共通点があり興味深い内容で、ブランの話をストーリー化しても面白いだろうなあと思います。(この話がロビンフッドの原形ではないか?という説もあります)

※参考

Robin Hood was Welsh and never went to Nottingham, claims book | Daily Mail Online

 

悪王に立ち向かったロビンフッドのあらすじ

 

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3人目は、上の2つの話よりも100年ほど後の時代に活躍したとされる人物です。
12世紀後半のイングランドでは、獅子心王のリチャード1世が第3回十字軍の遠征に出かけてイングランド王が不在でした。

それをいいことにして、弟のジョンが(後のジョン王)リチャードの支持を破ってフランスからイングランドに戻り、重税を取り立てお気に入りの貴族の位を上げるなど悪政をしていました。

このジョン王の悪政に抵抗するアウトロー集団がノッティンガムのシャーウッドの森に集まり、悪人から材を奪い貧乏な人に分け与えました。そのリーダーが弓矢と剣の達人、ロビンフッドでした。

このロビンフッドが皆さんが良く名前をご存知の、ロビンフッドのあらすじとなります。

 

最後に

 

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何れのロビンフッドも共通点は一言で言うと、悪から人々を救うリーダー、という点ですね。色んなロビンフッドの伝説がありとても興味深いです。

まずはロビンフッドの映画を見て楽しみましょう!

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

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