兵庫県は2日、同県篠山市で自家栽培の観賞用ヒョウタンの実を食べた49~57歳の男女3人が嘔吐や下痢など食中毒の症状を訴え、病院で治療を受けたと発表した。いずれも症状は軽く快方に向かっている。3人が食べたのと同じ株のヒョウタンから有毒成分のククルビタシンを検出した。
県は「一般に栽培されているヒョウタンは観賞や工芸用で、食べられない。果肉には猛烈に苦いククルビタシンが含まれ、まれに死亡する場合もある」と注意を呼び掛けた。
県によると、7月27日夜、篠山市の男性(57)が自宅の庭で栽培していたヒョウタンをオリーブオイルで素揚げしたものを、神戸市の男性(51)と女性(49)とともに3人で食べたところ、約30分後に発症した。