障害者団体「再発防止策検討では人権に配慮を」

障害者団体「再発防止策検討では人権に配慮を」
相模原市の知的障害者施設で入所者が刃物で刺され、19人が死亡した事件を受けて開かれた民進党の会合で、障害者などでつくる団体の代表は、再発防止策を検討する際は障害者などの人権侵害につながらないよう配慮を求めました。
この中で、知的障害者とその家族でつくる「全国手をつなぐ育成会連合会」の久保厚子会長は「今回の事件の背景にある障害者の存在を否定するような思想は決して許されないことを国会で確認してほしい。再発防止策を考える際は、人権を侵害することがないよう配慮し、障害者が地域で共生できる社会の実現を目指してほしい」と訴えました。
また、精神障害者やその家族などでつくる「認定NPO大阪精神医療人権センター」の山本深雪副代表は「『精神障害者は危険なので、強制的に長期入院させておけばいい』といった偏見や、人権侵害につながらないようにしてほしい」と訴えました。
出席した議員からは、事件を検証したうえで、慎重に再発防止策を検討しなければならないという意見が相次ぎました。