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「北前船の帆柱」発見 珠洲・蛸島 江戸期の土蔵から

帆柱を持ち上げる赤坂敏昭さん=珠洲市蛸島町で

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木工講座開催の下見中

 珠洲市三崎町のものづくりマイスター赤坂敏昭さん(55)が、江戸期に北前船を所有していた同市蛸島町にある島崎家の土蔵で、北前船のものとみられる帆柱を見つけた。かなりもろくなっているものの帆布も残っており、赤坂さんは北前船のことを知る貴重な資料と位置付けている。(近江士郎)

 赤坂さんによると、島崎家の家屋は江戸末期に建てられたとみられ、木造二階建てで土蔵もある。所有していた船だんすや羅針盤などは市に寄贈されており、家は現在空き家となっている。

 市議の赤坂さんは、貴重な文化財として島崎家の家屋の保存を訴える。広く市民らに知ってもらおうと、ものづくりマイスターの資格を生かして島崎家を使った木工講座を企画。土間や土蔵、畳部屋など会場を決めるために下見していたところ、直径十センチ、長さ四・八メートルの帆柱を見つけた。

 赤坂さんは「帆柱が見つかったことで船の大きさが分かってくると思う。実物の再現は難しいかもしれないが、模型や立体映像などで復元できるのでは」と話した。

 木工講座は六日午後一時から、島崎家の土間で開く。赤坂さんの指導で、かつて島崎家で使われていたあんどんをモデルに木工品を作る。参加料は材料費込み千円。製作したあんどんに張った和紙に、文字や絵を描きたい人は筆やサインペンなど筆記用具を持参する。申し込み、問い合わせは珠洲市三崎町の赤坂建具工芸=電0768(88)2327=へ。 

 

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