ついにきた!東京にいながら「味仙」の台湾ラーメンを食べられる日が。
昨年2015年は京都で最古参の老舗ラーメン店「新福菜館」が麻布十番にオープンして多くの話題をかっさらいましたが、今年2016年の大きな出来事といえば、名古屋で爆発的な人気を誇るご当地ラーメンの元祖「中国台湾料理 味仙」の東京1号店が神田にオープンしましたよと。それも本日8月2日に!
「東京駅から新幹線に乗って1本ではなく、東京駅からJR線で1駅、おとなり神田であの台湾ラーメンが味わえちゃう……」
もう居ても立ってもいられない衝動に駆られまくってノドもカラカラ!たっぷりの水分でノドを潤し、名物の台湾ラーメンを辛い辛いと連呼しながら食べては水をガブガブ!何ともプラマイゼロな体験をして参りました。
JR神田駅徒歩2分、「郭政良 味仙 東京神田店」までの道のり
道のりと言っても大したことはないんですが、
JR神田駅北口を出ます。
北口を出たら回れ右して直進します。
JR神田駅北口出たところからも見えるのが中央通りで、ここを左折。
神田駅北口交差点まで行き、横断歩道を渡ってさらに直進。
しばらく進みますと……
はい、到着!
ガールズバーの看板が気になったら健全です!黄色地に赤文字で「味仙」と。
東京でこの2文字を拝める日が来るなんて、東京ってばなんてステキなシティなんざましょ。
お店自体は席数20と決して広いワケではなく、視力が悪かったりうっかりしているとこの看板を見落としてしまうかもしれませんが、
オープン初日なんて雨降りなのに12時前で40人もの行列ができておりましたし、
キー局のマスコミはもちろん、名古屋テレビやら東海テレビの面々まで参上。そこまで広くない歩道に大行列と取材陣、複数名の警備員が配置されていることからも、こいつは行列が行列を呼ぶ感じがしばらく続きそうですね。
ちなみに報道関係者とお話する機会に恵まれたのですが、普段こんな風に開店早々押しかけることは滅多にしないそうで、そういった意味でも「味仙」が神田に誕生したことがいかに注目度の高い出来事かを物語っているように感じました。
平日のお昼時でサラリーマンが多かったこと、大半の目当てが台湾ラーメンだったこともあるのかな、たぶん1時間も並ばなかったように思います。
ただ、これが夜の場合だと、ラーメンの前にビールで乾杯、麺類以外の料理もつまむ割合が急増するかと思いますので、そうなってくるとかなりの時間並ぶことになるかもしれません。
ランチタイムは11~12時か14~15時、ディナータイムは開店直後の17時台と、可能な限りアイドルタイムを狙って訪問されることを強くおすすめします。それかブームが多少落ち着いてからの訪問が吉ですかね。
入口右手の券売機で食券購入。「郭政良 味仙 東京神田店」のメニュー一覧
券売機右上にも記載されていること含めての注意点は以下。
- 券売機は1,000円札のみ使用可(2,000円札、5,000円札、10,000円札のみの場合は両替する必要あり)
- おつりはすべて小銭で戻ってくるため、1,000円札は必要枚数分だけ投入すること
というのをいちいち書くのはなんでかって、お店の入口をくぐって席に向かうまでの道幅が結構狭いため、会計でもたつくとなかなか見苦しい展開になりかねませんので、できれば1,000円札を多めに持参すると良いでしょう。
その他、スマートフォンからでも読みやすいように手打ちのメニュー表や補足だとかをこちら↓に記しておきますので参考までに。不要の場合は次の見出し「入店して左手に~」まですっ飛ばしていただいて構いません。
麺類他
商品名 | 税込価格 |
---|---|
台湾ラーメン | 800円 |
台湾ラーメン(アメリカン) | 800円 |
台湾ラーメン ニンニク無 | 800円 |
台湾ラーメン(塩) | 800円 |
台湾ラーメン(塩)アメリカン | 800円 |
台湾まぜそば(冷) | 850円 |
チャーシュー麺 | 900円 |
ラーメン | 700円 |
ニンニクチャーハン | 750円 |
チャーハン | 680円 |
ご飯(中) | 200円 |
ご飯(小) | 150円 |
鶏から揚げ | 800円 |
酢豚 | 800円 |
マーボー茄子 | 800円 |
ケイジャン(鶏醤) | 800円 |
青菜炒め | 750円 |
台湾ちょうずめ(腸詰) | 700円 |
やきぶた | 650円 |
台湾餃子 | 450円 |
ドリンク類
商品名 | 税込価格 |
---|---|
生ビール(中) | 540円 |
瓶ビール(中) | 530円 |
ノンアルコールビール | 450円 |
サワー | 450円 |
ハイボール | 500円 |
ウーロン茶 | 300円 |
ウーロンハイ | 500円 |
コーラ | 300円 |
補足
- 台湾ラーメンとは?
- 鶏ガラ醤油ラーメンの上に炒めたひき肉、ニラと唐辛子がたっぷり乗る辛旨ラーメン。今池本店の創業者・郭明優氏が担仔麺(たんつーめん)を激辛にアレンジして出したのが始まりで、自身が台湾出身なことから台湾ラーメンと命名。そんなワケでナポリタンがナポリで食べられないように、この台湾ラーメンも台湾で口にすることはできないシロモノ。1980年代の激辛ブームの影響で名古屋にて不動の人気を確立、今では全国各地の飲食店で食べられるようになる。また、この台湾ラーメンがキッカケで「台湾まぜそば」が誕生し、台湾ラーメンともども名古屋のご当地グルメとして人気を博している
- 郭政良氏とは?
- 台湾ラーメン生みの親・郭明優氏の兄弟であり末っ子。愛知の「味仙」は5人の兄弟が暖簾分け&経営している。公式サイトで他店舗のことをグループ店という括りにしていること、神田店の正式名称が「郭政良 味仙 東京神田店」ということからも単なる支店でないことが伺える。かつてバーリトゥードの大会で「兄のヒクソンは私の十倍強い」と発言したホイス・グレイシーが当時の格闘技ファンを震撼させたように、いずれ今池本店名義の「味仙」がヒクソン・グレイシーばりに東京にやって来る日もそう遠くないのかもしれない
- アメリカンとは?
- 通常の台湾ラーメンよりも辛さ控えめ。調理の工程で台湾ミンチをすくう際、アメリカンの場合は穴あきお玉を使用して辛み汁を入れないようにして作る。濃度が薄いアメリカンコーヒーにあやかってアメリカンと命名。なお、アメリカンの反対に超辛口のイタリアンが本場・名古屋では食べられるが、ここ神田店に限っては現時点でイタリアンの提供はなし。無冠の台湾ラーメンが最も辛口となる。何でも神田店の場合は通常の辛さとイタリアンの中間くらいの辛さに調節しているとのことだが、いずれにせよ「台湾ラーメン(アメリカン)」って、行かなくても本場で絶対に食べられないと分かるネーミングセンスが味わい深い
入店して左手に厨房と相対する形でカウンター5席、奥左手に2名掛けテーブル5卓、奥右手にもカウンター5席の計20席の店内
開店初日だからか幾分席数が増えているようにも見えましたが、それでも「味仙」にしてはかなり少ない方。
さらに食券でアメリカンまで指定できるんだから従業員とは必要最低限の会話で済みますし、あの何語かよく聞き取れないくらいに賑わいまくっているカオスな光景に比べたら、この神田店は相当キレイで落ち着いた支店と言えそうです。ちなみに予約不可。
スタッフは黄色のオリジナルTシャツでお出迎え。
醤油、胡椒にラー油と定番のカスターセットと小皿。
着席し食券を渡すと、氷入りのグラスを置いてくれるので冷水ポットで水をグビグビ、ウェットティッシュでお手をフキフキしつつ待ちます。
常連さんに人気のサイドメニュー青菜炒めと台湾餃子をビールで乾杯!
わずか数十秒の調理時間。サッと炒めただけなのにニンニクがビシッと効いてビールが進む進む。
台湾ラーメンに入るミンチ+白菜が餡の、そのままでもおいしい1品。
青菜炒めに台湾餃子、どちらも酒のお供として大活躍するのは言わずもがな、これってば普通にライスの上に乗せて喰っても行けちゃうのが罪深いですね。シンプルなのに罪深い。いや、シンプルだからこそ何にでも合うってことなのでしょう。
本場・愛知の「味仙」に比べてメニューを厳選して降臨した神田店ではありますが、他にも従来の酢豚と一線を画すっぽい、カリカリの豚唐揚げを酸味の効いた特製ダレでいただく酢豚やニンニクチャーハンも気になっているので、それらは再訪時に試してみたいと思います。
並びに並んで水分補給したいところをグッとこらえてビールの到着を待って本当に良かったです。
週日の真っ昼間からジョッキビールを決め込むおれにきっと皆さんドライな表情を浮かべているかと思いますが、キレッキレなスーパードライ、大変美味しゅうございました。
箸とレンゲでよくかき混ぜてから召し上がれ!「郭政良 味仙 東京神田店」の台湾ラーメン、とついでにご飯(中)
スープで「味仙」の文字が隠れ、純粋に「郭政良」って店名みたいですね。
斜め上から。一回り大きい敷き皿とレンゲを配備。
台湾ミンチに、ニラ、青ネギ、もやしが主な具材。
右上にご飯(中)の器を置くことで大きさを比較。
ちょっとうまく伝わっているか不明なんですが、ラーメンの丼ぶり自体は小ぶりで、これはあくまでおれの所感ですが、一般的なラーメン1杯分よりもボリュームは気持ち少なめ。まあ辛いとそれだけで満腹になりやすいし、飲んだ後の〆にはこのくらいの分量がちょうど良いのかもしれません。
なお、担々麺が1杯約1,300kcal誇るのに対し、台湾ラーメンは1杯が約500kcal以下と低カロリーなのも人気の理由だとか。なるほど、500kcal以下なら安心してラーメンライスにしてしまっても問題ないということですね!(単に言い訳)
出てきたものをそのまんま口にするのではなく、こうやって上下をドリャリャとかき混ぜます。
するってえとこんな風に濁り酒のような見た目になりますので、クイッと1杯引っ掛けるように飲むと、人によってはあまりの辛さに後悔するかもしれません。
辛いのが苦手な方はアメリカンでの注文をお忘れなく!
唐辛子とニンニクがビシビシを通り越しドビュッシーと効きまくった鶏ガラ醤油スープに気持ちウェービーな中太麺の組み合わせ、って興奮して持ち上げ過ぎました。
「味仙」の面白いところとして「ラーメン二郎」のように店舗単位で味が微妙に異なってくる点が挙げられ、日進竹の山店がプロデュースした神田店の場合は、辛いんだけど目ん玉が飛び出るほどでもむせることもなく、気持ちの良い辛さに包まれる感じで食べやすいですね。
まあまだオープン初日ということもあり、今後さらに味に磨きをかけて行くものと思われますが、しかしこの手の辛いラーメンを食べるとね、もう毎回スープと麺の追いかけっこというか、スープをズビビビ(うー辛い…)!麺をズビビン(ほっと一息)!再びズビュビュビからのズヴィヴィヴィヴィンって感じで、一体おれは何と闘っているのかって擬音っぷりですよね。
残ったスープにライスをぶち込み雑炊感覚での〆!
ごちそうさまでした!(汚いのでモザイク処理済み)
ビジネス街であり有名ラーメン店が軒を連ねる神田において、果たして「味仙」がどれだけの奮闘を見せるか楽しみです。
まあ個人的には「味仙」オンリーって形ではなく、例えばカラシビ味噌ラーメンで一世を風靡した「鬼金棒」やらその他のラーメン店や飲食店とローテーションランチしてみたり、あとはやっぱり気兼ねなく飲みたいし食べたいよねってことで夜営業を積極的に利用したいところではありますが……まあ当分の間混むんでしょうねぇ。
たぶんだけど、オープンしてしばらくはノベルティでこんな内輪がもらえるっぽいです。夏だしね!
今回の記事が、今後足を運ばれる皆さんの参考となればこれ幸いです。
次は台湾ラーメンの塩も試してみたいなー。
店舗情報
店名 | 郭政良 味仙 東京神田店 |
---|---|
住所 | 東京都千代田区神田鍛冶町3-3-21 1F(地図) |
電話番号 | 03-6262-9833 |
営業時間 | 昼 11:00~15:30(L.O.15:00) 夜 17:30~23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 日曜日・祝日 |
最寄駅 | 神田駅、淡路町駅、小川町駅 |
「名古屋名物」味仙 台湾ラーメン(カップ麺、4個入り) 監修 郭政良
- 出版社/メーカー: 台湾ラーメン 味仙
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