フィアットクライスラー 販売台数計算方法を見直し

フィアットクライスラー 販売台数計算方法を見直し
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アメリカで、新車の販売台数を水増しした疑いが指摘されている大手自動車メーカーFCA=フィアットクライスラーは、透明性を高めるためとして、販売台数の計算方法を見直したことを明らかにしました。
ジープなどのブランドを展開するFCA=フィアットクライスラーは、アメリカ国内で新車販売台数を水増しした疑いがあるとして、アメリカ司法省と証券取引委員会が調査しています。
こうしたなか、FCAは26日、毎月報告している販売台数の計算方法を見直したことを明らかにしました。具体的には、販売店に車が届けられた時点で「販売」したとしていたこれまでの慣習を改め、今後は実際に顧客に引き渡された台数を報告するとしています。これにより、顧客から返品された車などは計上されなくなるため、より透明性が高まると説明しています。
FCAはこの見直しによって、2011年以降販売した新車の台数がこれまでの発表よりおよそ4500台少なくなるとしています。
また、先月まで75か月間連続して販売台数が前の年の実績を上回ったとする発表を改め、記録は2013年8月までの40か月間にとどまったと修正しました。そのうえでFCAは、意図的に販売台数を水増していたのではないと主張しており、調査を進めている当局の対応が注目されます。