ARF議長声明 仲裁裁判の判断に触れず
26日、ラオスで開かれたARF=ASEAN地域フォーラムの議長声明が27日発表されましたが、南シナ海を巡って中国の主張を否定した仲裁裁判の判断に言及はなく、中国に配慮した内容となっています。
アジア太平洋地域の安全保障について話し合うARFは、26日、日本やアメリカ、それに中国なども参加してラオスの首都ビエンチャンで開かれました。
会議では、南シナ海を巡って中国の主張を否定した仲裁裁判の判断への対応が焦点となり、日本やアメリカなどが「仲裁裁判には法的な拘束力がある」などとして、中国に受け入れるよう促しましたが、中国は受け入れない従来の姿勢を変えず、双方の溝は埋まりませんでした。
27日発表された議長声明では南シナ海問題について▽中国による人工島の造成などを念頭に「活動がエスカレートしていることへの懸念に留意する」としたうえで、国際法に基づく平和的な解決の必要性を再確認したとしていますが、仲裁裁判の判断に言及はありませんでした。
25日採択されたASEAN10か国の外相会議の共同声明でも、仲裁裁判への言及は一切なく、いずれも中国に配慮した内容となりました。
一方、朝鮮半島情勢を巡って、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備に反対する中国など一部の国の主張が事前の草案には記されていましたが、最終的な声明には盛り込まれませんでした。
会議では、南シナ海を巡って中国の主張を否定した仲裁裁判の判断への対応が焦点となり、日本やアメリカなどが「仲裁裁判には法的な拘束力がある」などとして、中国に受け入れるよう促しましたが、中国は受け入れない従来の姿勢を変えず、双方の溝は埋まりませんでした。
27日発表された議長声明では南シナ海問題について▽中国による人工島の造成などを念頭に「活動がエスカレートしていることへの懸念に留意する」としたうえで、国際法に基づく平和的な解決の必要性を再確認したとしていますが、仲裁裁判の判断に言及はありませんでした。
25日採択されたASEAN10か国の外相会議の共同声明でも、仲裁裁判への言及は一切なく、いずれも中国に配慮した内容となりました。
一方、朝鮮半島情勢を巡って、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備に反対する中国など一部の国の主張が事前の草案には記されていましたが、最終的な声明には盛り込まれませんでした。