ASEANへの中国の影響力の大きさが際立つ会議に
k10010610141_201607271008_201607271010.mp4
ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議は26日に終了し、南シナ海を巡って中国の主張を否定した仲裁裁判の判断の受け入れを促した日本やアメリカなどと、これを拒否する中国との溝が埋まらず、結果的にASEANへの中国の影響力の大きさが際立つ会議となりました。
ラオスの首都ビエンチャンで行われたASEANの一連の外相会議は、最終日の26日、日本やアメリカ、それに中国なども参加してアジア太平洋地域の安全保障について話し合うARF=ASEAN地域フォーラムが開かれました。
会議では、南シナ海を巡り、中国の主張を否定した仲裁裁判の判断への対応が焦点となりましたが、日本やアメリカ、フィリピンが「仲裁裁判には法的な拘束力がある」などとして、中国に受け入れるよう促しました。これに対し、中国の王毅外相は、一連の会議で裁判の結果を受け入れない従来の姿勢を変えず、逆に日米の動きを強く非難するなど、双方の溝は埋まりませんでした。
また、2日間にわたって協議が続いたASEAN10か国の外相会議では、中国と関係の深いカンボジアの反対で共同声明に仲裁裁判への言及が一切盛り込まれないなど、ASEANへの中国の影響力の大きさが際立つ会議となりました。
会議では、南シナ海を巡り、中国の主張を否定した仲裁裁判の判断への対応が焦点となりましたが、日本やアメリカ、フィリピンが「仲裁裁判には法的な拘束力がある」などとして、中国に受け入れるよう促しました。これに対し、中国の王毅外相は、一連の会議で裁判の結果を受け入れない従来の姿勢を変えず、逆に日米の動きを強く非難するなど、双方の溝は埋まりませんでした。
また、2日間にわたって協議が続いたASEAN10か国の外相会議では、中国と関係の深いカンボジアの反対で共同声明に仲裁裁判への言及が一切盛り込まれないなど、ASEANへの中国の影響力の大きさが際立つ会議となりました。