これまでのサラリーマン人生を振りかえると、
「あのとき、ああすれば良かった」
「なんで、あんなことをしてしまったのだろう」
「もし、あのとき、今の考え方ができたら、全然違っていただろうに・・・」
との思いがたくさんあります。
やらなかった後悔、やってしまった後悔。
その時、その場所ですぐに後悔したこともあれば、時間が経ってから気づいたことも。
まさに、後悔の念が山のように積み重なっています。
人はいくつになっても、あらゆることで後悔するものかもしれません。
ただ、個々の後悔したことは、そのときにビジネスパーソンとしての知識やものの考え方、行動のあり方が身についていれば、多くは違った結果になっていただろうと思えるのです。
そして、今振りかえると、これらは20代のうちから、身につけることが十分可能であったと思います。
本エントリーでは、ビジネスパーソンとして、今後を後悔しないために20代で身につけておきたいこと記したいと思います。
*仰々しく書いていますが、内容はいたってノーマルなこと(=ベタなこと)ばかりです。また、「20代」としましたが、早ければ早いほど良いという意味であり、30代であっても遅すぎることはないと思います。
ビジネスマナーを身につける
何をもってビジネスマナーと言うのか、なかなか難しいところはありますが、ザックリ言うと
- 「日本の企業社会」で、常識として慣習的に執り行われているお作法
であると思います。
道徳や倫理観をベースにしているものもあれば、ある種の「形式」もあります。
特に後者には、無意味・理不尽に思えるものもありますが、これは長い時間、多くの人がその行動を積み重ね定着した結果と言えることなのです。
よって、個人的な感覚では受け入れられないことであっても、それをやることが「一人前の社会人」と認められる要素となります。
逆に、「やらない、知らない」人は、「常識のない奴」と受け取られかねないのです。
もちろん、その程度問題はあると思いますが・・・、相手を不快にさせない、相手から軽く見られない、そして、自分が恥をかかないために、最低限のビジネスマナーを身につけることは大切だと言えるのです。
ビジネスマナーは、こちらでいくつか紹介していますので、参考にしていただければと思います。
仕事のヒント-ビジネスマナー カテゴリーの記事一覧 - ちょっと自由に生きるコツ
経理と労務に関する知識を身につける
どんな職種に就いていても、お金と労働に関する決まりごとは、仕事や個人に共通して付いてまわるものです。
自分の給与明細を見て、そこに書かれている項目が何のことか分かっているかとか、残業の決まりはどんなことかや、確定給付年金と確定拠出年金の違い、売り上げ・原価・利益等の経理に基本、などなど。
全てをこと細かに知っておく必要はありません。
仕事として専門にやっていないのであれば、
「どんなことがあって、それは大体どのような内容かを知っていて、どこで調べればよいかが分かっている」
だけで十分です。
経理と労務に関する知識は、ありとあらゆる場面で必要となり、これを知っているか否かは、ボディブローのように効いてくるものです。
なお、経理的な知識を得るには、簿記とファイナンシャルプランナーの資格取得用のテキストがおすすめです。
無理に覚えなくても、一読して、どんなことが書いているかを知っておくだけでも、全然、違ってくると思いますよ。
スッキリわかる 日商簿記3級 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
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ファイナンシャルプランナーで学ぶ内容は、以下のエントリーをご参照ください。
簡単に取得できて、役に立つ国家資格「ファイナンシャル・プランニング技能士」 - ちょっと自由に生きるコツ
日常的な事務処理はテキパキとやる習慣をつける
会社勤めをしていると、様々な事務処理をしなければなりません。
日報の作成や旅費等の経費の精算といったメイン業務に付帯するものもあれば、 年末調整や健康保険証の現認調書等の書類の提出など、個人の福利厚生に関わるものまで。
この手の事務処理は、必要だと分かってはいても、雑用と言う意識が強いため、ついつい後送りしがちです。
が、これはすぐに片付ける習慣をつけるよう強くオススメします。
いつかやらなければならないこと、まして、大した時間がかかるものでもないので、さっさと片付けてしまいましょう。
こういった雑用だと思うことは、放っておくとあっという間に溜まり、ますます、やりたくなくなってしまいます。
そして、「雑用だからどうでもいい」という発想を持っていると、マイナスの意識がどんどんと広がっていき、メイン業務ですらも「どうでもいい」となりかねないのです。
事務処理はテキパキとやる、そんな習慣を身につけたいものです。
対人対応力を高める
言い換えればコミュニケーション能力を高めるということですが・・・、この表現だとバクっとし過ぎですので、さらにブレイクダウンして、以下の3つのポイントを挙げたいと思います。
周囲の人をよく見る習慣をつける
個人差はありますが、一般的に「人を見る目」はその経験によるところが大きいと言えます。
20代という若い年代では、仕事で接する相手はある程度限定されますので、自分では様々なタイプの人を幅広く知っていると思っていても、客観的にはさほどでもないという場合があるのです。
すると、自分が行う人評は、ややもすると狭視眼的になってしまい、たいしたことがない人をやたらにスゴイと思ったり、その逆のこともあると思われます。
この問題は、
- 他人を客観的に評価できない
- 他人との比較において、自分を正しく評価できない
ことなのです。
さらには、狭視眼的であるという自覚なく、自分が正しいと思ったまま年を重ねていくと、他者の考え方や行動を理解できない「頭の固い」人になってしまうのです。
世の中によくいる「出来の悪い管理職」の多くは、こうやって製造されているのではないかと思います。
そこで、若いうちから身につけておきたいのが「周囲の人をよく見る習慣」。
これによって、自分の思考と行動の幅が広がり、人を見る目が養われ、そして、他者理解のレベルが上がるのです。
見るべきは、まずは、ある場面における他者の行動です。
どんなときに、どんな立ち振る舞いをするかを観察します。
そして、なぜその行動を取るのか、その際の思考をイメージし、可能であれば本人に直接、聞いてみるのです。
さらには、自分ならどうするか、を考えてみましょう。
日常的に行うと言うよりは、何かのトピックが起きたときに、その時の行動の良い悪いは関係なく行うと良いでしょう。
(悪い行動を見るときのほうが、学ぶことは多いと思いますが・・・)
上司と良い関係を作る術を身につける
会社生活の中で、最も強い影響力を持つ上司。
その上司と良い関係を作り、好かれるだけで、その時点での会社生活は「成功」と言っても過言ではないでしょう。
しかし、上司と良い関係を作ることはある面、「媚を売る」ことでもあり、本エントリーの中では、一番、抵抗を感じる項目かもしれません。
そのような思いがある方は、
- 自分がより良い会社人生を送る、そのための手段として上司と仲良くなり、上司をうまくコントロールすること
と割り切ってみては、どうでしょうか?
イヤな上司や出来の悪い上司には、反発こそすれ、仲良くするなど考えられないという人も多いことでしょう。
それでも、上司は最大のキーパーソンであり、良い関係を作ることが最重要であるのは間違いありません。
ひとつ、「大人の対応」として、上司に歩み寄ってみませんか。
具体的な対応方法は、こちらのカテゴリーで記載していますので、ご確認ください。
上司・部下・人事評価-上司との付き合い方 カテゴリーの記事一覧 - ちょっと自由に生きるコツ
いばらない
仕事においては、立場というものがあります。
そして、その立場によって力関係が生まれるものです。
発注する側と受注する側、指示する側とされる側、許認可する側と受ける側、そして、お金を払う側ともらう側。
この力関係によって、接する態度が変わるというのはよくある話です。
特に、下の立場は上の立場に対して、重きを置いた対応をし、それに対して上の立場の人間は、いばった態度を取るのです。
格付けをし、その上下関係によって態度を変えるのは、人間の、それも男性の本能かもしれません。
しかしながら、仕事における立場というのは、「機能の役割分担」によって生じているものであり、その人個人の資質などとは別のものです。
ところが、いばる人間は、それを自分自身の資質と勘違いしてしまうのですね。
役所や大企業の人間は、若くしてチヤホヤされる機会が多く、それを当たり前に思ってしまうと、ただ単に礼節をもって接している相手に対しても、ぞんざいな態度を取ってしまう。
また、下の立場が多い人は、自分より下の立場の人と接すると、日頃のうっぷんを晴らすがごとく、いばり倒す。
世の中で良くあることでしょうが、この良い・悪いは、いちいち論ずるまでもありません。
自分は何様か?相手はどんな思いをしているか?をちょっと考えれば、すぐに分かることです。
絶対にいばらないこと。
先の自分をイメージする習慣を身につける
日々の仕事に漫然と押し流されることなく、確固たる自分自身を持つこと。
そのためには、少し差の自分をイメージすることが、とても効果的です。
2~3年後の自分、5年後の自分。
自分がどうなりたいのか、何を望んでいるのかを確認するためにも、これを実践すると良いですね。
詳しくは、こちらをご覧ください。
少し未来の自分をイメージしてみる - ちょっと自由に生きるコツ
まとめ
今後を後悔しないために20代で身につけておきたいこととして
- ビジネスマナーを身につける
- 経理と労務に関する知識を身につける
- 日常的な事務処理はテキパキとやる習慣をつける
- 周囲の人をよく見る習慣をつける
- 上司と良い関係を作る術を身に付ける
- いばらない
- 先の自分をイメージする習慣を身につける
の7項目をあげました。
ひとつでも共感できること、やってみようと思うことがあれば幸いです。
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では、また!