趣味は映画鑑賞と言うくらいに映画好きでした。
こんにちは。ミニマリスト映画鑑賞系留年大学生です。
つい1ヶ月前までは2日に1回位のペースで映画を見ていたのですが、新しいPCを購入して全く見なくなりました。映画に費やしていた時間を今なにに使っているかと聞かれたら掃除と答えるしかありません。不毛です。
去年は100本以上の作品を見ました。せっかくなのでその中から、印象に残った映画たちを紹介していきたいと思います。のっけからよくわからないまとめ方です。
ということで今回は知ってれば「コイツ、出来る…ッッ!!」と思われるであろう映画特集です。わりと有名な作品ばかりかもしれませんが温かい目で見守ってください。それではいってみましょう。
草原の実験
今年の9月にいくつかの小さなミニシアターで公開されてたロシアの作品。この作品はいいです。知ってるだけで独特の感性を持った映画好きと周りの人に思われること間違いなしです。
作中、登場人物は一切喋りません。表情と、自然の奏でる雄大な音だけが見る者に訴えかけます。それだけで言わんとしているところが否応にも伝わってくるところは俳優の妙。
主演の女優さんがすごく美しい。ぼくは途中でいい気分になって寝てしまいました。圧巻のラストを謳う作品だけあって、とても衝撃的なラストでした。これぞ芸術作品と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。
レビューの記事を見ても高評価の嵐。私もよくわからないままに高評価をつけてしまいました。「すごいラストだったよね〜、ほんと映像が美しかった」とか言っとけば多分大丈夫なので映画通ぶりたい方は是が非でも、観たふりをしておきましょう。
トランス・ワールド
伏線の張り方がすごく上手。低予算でも脚本とアイデアでここまで出来る!!という作品。映像に関しては美しいとかすごいとか並べ難いけど、引きこまれます。何かが爆発するシーンがあるのですが、おままごとみたいな映像。突き抜けていて笑わせてくれます。
言葉の一つ一つがパズルの1ピースになっていてカチッと組み合わさっていきます。キレイです。チープな映像も楽しくなってきます。話のほとんどが小屋と森で展開されるところは草原の実験と似ている部分かもしれません。
どちらかが話の訴状に上がったら片方を召喚してカウンターパンチをお見舞いしてやりましょう。ちなみに原題は「ENTER NOWHERE」。秀逸です。
ブラジルから来た少年
タイトルが良くないですか?「ブラジルから来た少年」って。サッカー選手でも目指す映画かな?と思ったら普通の社会派サスペンス。良いタイトルです。
「サルの惑星」でも監督を務めたフランクリン・J・シャフナーさんが監督。この作品の主題は現代社会にも通じるものがあるのではないでしょうか。人間である以上私たちは誰もがヒトラーになれるんです。
セッション9
「マシニスト」 のブラッド・アンダーソン監督の作品。廃墟とかサイコスリラーが好きな方におすすめです。 分かりやすい話なので雰囲気を楽しみましょう。
ダンバース精神病院で起きた実在の事件をベースに脚本が作られてます。興味深いですね。「ロボトミー手術」って響きなんだかワクワクしませんか?人を操り人形にするために脳みそに直接干渉しようと考えるなんてすごくワイルドです。
この監督の作品の「リセット」という作品が謎です。「ロアノーク植民地集団失踪事件」なんて非常に興味深い実話がベースなのに、謎です。もったいない。
ゆれる
邦画界の名作中の名作です。これはむしろ知ってないと「ごめww邦画は明るくなかったかな?wwww」とバカにされる予感がします。必見の一作。
作中ではいろんなものが大いに揺れます。橋と香川照之が揺れっぷりでいい勝負してるけど、恐らく香川照之の勝ちです。この作品を観たあとはヘルシアとかのCMで香川さんを見るだけでも気持ち悪く不気味に感じるようになってしまいました。内に孕む狂気を淡々と表現する才能は香川さんほんとすごい。
バベル
「バードマン」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品。この監督はなんて呼ぶのが正解なのか。フルネームで呼ぶには長過ぎるし、「A.G.I」だと保険業界の企業みたい。「ごんちゃん」だと個性がない…「イニャリトゥ」?イニャリトゥがトレードマークなのは間違いないのですが…いかんせん呼びにくい。
さてこの映画はと言うと、オサレ映画です。考えるのではなく感じましょう。流れる情景に想いを馳せ、ゆったりと一息つきましょう。
ラストシーンが秀逸です。「え、終わりなの!?」と目ん玉が吹っ飛びかけました。あとは菊地凛子のヌードについてあれこれ思索を巡らせればもう立派な映画通です。おめでとうございます。ブラッド・ピットは相変わらずイケメンです。
リミット
個人的にSAWを超えるワンシチュエーションスリラーだと思ってます。 CUBEなんて駄作を見るよりもこちらを見ましょう。登場人物一人、場所は棺の中だけ。聞くだけでわくわくしますね。
紹介している中で一番好きな作品。全ての作品中でも5位以内に入ります。一度しか見てませんがとんでもない衝撃を受けた記憶が鮮明に残ってます。悲しい時とか落ち込んだ時はこの作品を見てみてほしい。そんな気持ちを場外ホームランしてくれるかさらなる悲しみのどん底に落とされるかのどちらかを味わえます。
主人公は携帯で様々な人に助けを求めます。最終的には国家権力が彼の捜索に乗り出すのですが…結末はご自身でお確かめ下さい。ぼくは最高におもしろい締め方だと思っています。監督は昔いじめられた経験でもあったのかと考えてしまいます。
リベリオン
締めを飾るのは一週間で劇場公開を打ち切られた悲しき作品。このB級感漂うイメージが最高ですね。SFジャンルで通ぶりたいならコレです。マトリックスなんか目じゃありません。DVD版のキャッチコピーは「Forget the Matrix!」
感情をも規制された社会、その中で警察のような国家権力の上層部として違反者達を処罰していく主人公のクリスチャン・ベイルがとあるきっかけで社会にリベリオン(反逆)するお話です。
ガン=カタという二丁拳銃を駆使して戦うシーンがとてもオサレで強くてクール。KBTIT(久保帯人)先生も真っ青のオサレっぷりです。スタークもこれを駆使すれば享楽さんに勝てたかもしれません。
”戦争を失くすには感情を無くせばいい”という思想のもと、ディストピア社会が構築された世界。この思想、間違ってないような気もするから不思議。もしかするとこの世界って他人事じゃないような…ガン=タダの圧倒的戦闘力も圧巻ですがストーリーも考えさせられます。
あとワンちゃんがすごくかわいい。これにはクリスチャン・ベイルもメロメロ。
終わり
まだまだ紹介した作品がたくさんあるのでいろんなジャンルで紹介したいです。リミットは本当にオススメなので是非時間があったら御覧ください。たぶん大体の人が後悔します。でも好きだから仕方ない。