「働き方改革相」新設へ
安倍晋三首相は3日に行う内閣改造・自民党役員人事で、閣内に「働き方改革」を担う特命担当相を新設する方針を固めた。政府は長時間労働の是正実現などを重視しており目玉ポストと位置付ける。中間層の底上げに向けた施策についても担い、1億総活躍担当相との関係についても調整している。また、松本純元官房副長官を入閣させる方向だ。
石破氏閣内固辞「党内、多様な意見」
閣外に出る意向を首相に伝えた石破茂地方創生担当相は2日の閣議後記者会見で「自分として足らざるところ、政策面で錬磨を図らなければならないところは多々あると認識している」と述べた。そのうえで「自民党には多様な意見があり、国民の強い支持をいただくことは大事だ。そのため自分がなすべきことは何なのかという思いはある」と固辞の理由を説明した。
関係者によると、石破氏は1日に首相と国会内で会談した際、「一党員としての立場で安倍内閣を支える」と固辞したという。【田中裕之、加藤明子】