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【大相撲】

北の富士さん「強い順番にいっちゃうなあ」 元横綱・千代の富士死去

2016年8月2日 紙面から

北勝海(左)の昇進で2人横綱となり大喜びの九重親方(北の富士さん)(中)と北勝海にビールをつぐ横綱千代の富士(右)=1987年5月25日、東京都墨田区亀沢の九重部屋で

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 故九重親方(元横綱千代の富士)の現役時代の師匠で本紙評論家の北の富士勝昭さん(元横綱北の富士)が1日、東京都墨田区の九重部屋を弔問した。

 「会いました。穏やかな表情でした。千代の富士らしい顔でした」と沈痛な面持ちで語り、「千代の富士という力士は豪快だけど繊細。口は悪いが、腹はそれほど悪くない。涙もろいし。(思い出の一番は)大乃国に負けた相撲かなあ。(69連勝の)双葉山に迫れると思ってたけど、本人はケロッとしてた。あとは遊ぶことかなあ。ゴルフはうまいし、何をやってもうまかった」と振り返った。

 北の富士さんが師匠をしている当時、「これだけの弟子は二度と出ると思わなかった」という逸材。親方としても「弟子の育成では群を抜いていた。すごいものを持っている。まだまだ協会に力を尽くせた」と残念がった。

 大鵬、北の湖、そして千代の富士。昭和を代表する横綱が次々とこの世を去り、「強い順番にいっちゃうなあ。これだけ印象深い横綱はもう出ない」と話した。 (岸本隆)

 

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