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【東京】子どもと本を見つめた生涯 いぬいとみこさんの世界紹介
◇石神井公園ふるさと文化館 14日まで特別展「ながいながいペンギンの話」などで知られる児童文学者いぬいとみこさん(一九二四〜二〇〇二年)の世界を紹介する特別展が、練馬区立石神井公園ふるさと文化館(石神井町五)で開催されている。題して「いぬいとみこ〜ながいながい おはなしを みんなに」。区内で蔵書を貸し出す文庫を開き、子どもたちと交流しながら作品を生み出した生涯をたどり、いぬい作品の魅力を紹介している。 いぬいさんは大学を出てから保育園勤務を経て岩波書店に入社。編集者として勤める傍ら、創作活動に打ち込んだ。双子のどうぶつの物語「ながいながいペンギンの話」のほか、「北極のムーシカミーシカ」などを世に送り出した。 六五年に区内の幼稚園の一室で「ムーシカ文庫」を開設。二十三年ほどにわたり、読み聞かせなど、子どもたちとの交流を重ねた。二度の移転を余儀なくされたが、最後は小さな一軒家を建てて活動を続けた。 特別展は、いぬいさんの子どもと本にささげた人生を振り返りながら、代表作やムーシカ文庫を紹介。子どもを見つめる中で生まれた作品の魅力を伝える。 十四日までの午前九時〜午後六時。月曜休館。入館無料、観覧料は一般三百円、高校生・大学生二百円、六十五〜七十四歳の方百五十円、中学生以下と七十五歳以上は無料。十四日午後二時から約四十五分間、担当学芸員の展示解説がある。申し込み不要。問い合わせは練馬区立石神井公園ふるさと文化館=電03(3996)4060。 PR情報
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