公選法違反の疑いで幸福実現党本部を捜索8月2日 12時29分

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先月投票が行われた参議院選挙を巡って、「幸福実現党」の候補者の応援演説を行ったタレントが報酬として現金を受け取ったとして逮捕された事件で、警視庁は、報酬の資金が党から出ていた疑いがあるとして、公職選挙法違反の買収の疑いで東京・港区にある党本部を捜索しています。

捜索が行われているのは、東京・港区赤坂にある「幸福実現党」の本部など党の関係先で、２日午前１０時すぎ、警視庁の捜査員１０人余りが、本部が入っている建物に入りました。
この事件は、「テレンス・リー」の名前でタレント活動をしている加藤善照容疑者（５１）が、先月投票が行われた参議院選挙の東京選挙区から立候補して落選した候補者の応援演説を行い、会社役員らから報酬として現金５万円を受け取ったとして、この会社役員らと共に公職選挙法違反の買収の疑いで逮捕されたものです。
警視庁が捜査を進めた結果、報酬の資金が党から出ていた疑いがあるとして、買収の疑いで党本部などの捜索に踏み切ったということです。
警視庁は、捜索で押収した資料を分析するとともに党の組織的な関与がなかったか、さらに調べを進めることにしています。

警視庁の捜索を受けていることについて、幸福実現党本部は「党本部にまで捜索が及んだことに対して強い政治的意図を感じる。捜査当局に対して強く抗議していく」というコメントを出しました。