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涙拭けよ

秋田のブロガーとして精進中。秋田のラーメンから自己啓発までなんでもござれなブログ。

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【ネタバレあり】バッテリー感想【ノイタミナアニメ】

アニメ・マンガ・ゲーム

あさのあつこさんの小説、バッテリーがアニメ化されました。

映画化、ドラマ化がされついにアニメ化。

僕が映画を見たのはもう随分と前のこと。

すっかりストーリーを忘れた今、またフラットな気持ちで物語を楽しめることを嬉しく思います。

この記事には、各話ごとの感想などを毎週追記していく形で書いていきます。

それではお楽しみください。

 

原作は? 

原作は『あさのあつこ』の小説、『バッテリー』

延べ1000万部を超えるベストセラー小説。

全6巻。

 

 

あらすじ

「原田巧」はピッチャーとして抜群の野球センスをもつ少年。中学入学を期に移り住んだ山あいの街、新田市で、巧は自分の全力投球を受け止められるキャッチャー、「永倉豪」と出会う。新田東中学校の野球部に入部した二人は、部員同士の軋轢や、教師たち大人の事情に翻弄され、時には互いに衝突しながら、ピッチャーとキャッチャー、二人一組の「バッテリー」として成長していく。

Amazonより

 

キャスト

原田巧/内山昂輝

永倉豪/畠中祐

原田青波/藤巻勇威

門脇秀吾/小野友樹

瑞垣俊二/木村良平

海音寺一希/ 梅原裕一郎

展西詠司/森嶋秀太

戸村真/郷田ほづみ

沢口文人/村瀬歩

吉貞伸弘/斉藤壮馬

野々村旭良/石井マーク

東谷啓太/石川界人

井岡洋三 /宝亀克寿

原田真紀子/乃神亜衣子

永倉節子/生田善子

校長先生/西村知道

 

アニメ全体としての雑感 

ストーリーの感想は後述しますが、ここでは全体を見ての感想です。

 

・女子生徒の存在がないのがいい

まあ、現状(3話終了時点)ですが。

あくまでも巧と豪の成長物語なので、これはいいところ。

ここで下手に同級生の女子生徒を出してしまうと、恋物語の方に振っていかなければいけないですよね。

野球と青春をまっすぐに描いていて好感が持てます。

 

・世界観が素晴らしい

何もない田舎がスポットなのがいいですね。

学校と野球が生活の中心。

僕も似たような青春を過ごしたので、感情移入できます。

高層ビルもない、ショッピングセンターもない。

そんな田舎で青春を送るのも悪く無い。

 

・投球フォームとボールの力感が気になる

主人公は小学生時代、強豪ホワイトタイガースのエース。

強豪校のエースで、変化球を使わない。

ストレート一本で闘ってきたんですね。

ならばその豪速球をもっと丁寧に表現して欲しかった。

フォームには力感がなく、ヘロヘロのオカマ投げ。

MAJORの茂野吾郎の描き方のように、動作の抑揚をつけて欲しかった。

グローブを相手打者に向けた瞬間にゆっくりに。

そして、腕をブンッと思いっきり振るような感じが良かったかな。

あまりにもやり過ぎるとバトル漫画っぽくなるのでNGだけど、投球フォームと力感に関しては頑張って欲しかったな。

ボールも早いように見えないので、そこの工夫は欲しいところ。

 

・キャッチャーのキャッチングが下手に見える

原因は上記の投球動作とボールの力感を上手く描けていないから。

ボールの速さが伝わらないのに、キャッチャーが捕れない、ポロポロこぼす。

ただの下手くそに見えてしまうんですね。

第三話で先輩キャッチャーが全然捕れなかった場面で、それが際立ちます。

ただ、噛ませ犬的な先輩のおかげで、豪のキャッチングが上手く見えるのでgood!

 

第一話 『出会いの日』

少年野球の投手・原田巧は、祖父の家へ家族とともに引っ越してきた。その当日、同学年の永倉豪と知り合う。豪が野球の捕手であることを知り、投げてやろうかと提案する巧。豪は巧の速球を捕ることができるのか。

 バッテリー公式サイトより

巧のボールを豪が受けるシーンがこの話のハイライト。

ただ、どうしても球の速さ、豪球加減が伝わってきません。

球がすごいんじゃなくて、豪がポロポロこぼしてるようにしか見えない。

野球シーンは大事なので、丁寧に描いて欲しいところ。

 

この話で感じたのは、巧と豪の野球への姿勢の違い。

また、野球未経験の弟の青波の野球への姿勢。

祖父が言うように、豪や青波の野球をしているとき、見ている時の目がいい。

巧はクールで無表情なのに対し、二人は楽しんでいるのが伝わります。

何事も楽しんでできることは伸びる。

巧は勝利や上手くなることへの執着や向上心は見えるが、どうしても楽しんでいるようには見えないんですね。

今後、野球に対しての思いが違うであろう二人が、どうやってバッテリーとして成長していくのかが非常に気になるところ。

 

第二話 『池のほとり』

野球をやりたがっている青波に、そんなことは無理だと言う巧だが、青波は豪とキャッチボールを楽しんだりしている。腹を立てた巧はボールを神社の裏の森に投げ込んでしまい、その夕方、青波が家に戻って来なかった。

バッテリー公式サイトより

 青波は持病があるらしく、巧のように走ったりはできない体。

巧は弟には野球の才能がないから辞めろと言うのだが、不器用な彼なりの心配なのでしょう。

ボールを探しにいって迷子になってしまった青波。

巧は、弟には度胸がないなんて決めつけていたけど、青波は巧が思っている以上にしっかりしていて強いことが分かったお話でした。

巧に、ピンチに弱いだろと指摘した豪。

巧自身は、自分はピンチにならないから関係ないし、ピンチを招かなければいいという思考。

しかし、野球にも人生にも必要なのは、ピンチにならないことよりもピンチになったときにどうするのかということ。

危機って突然に、自分の管理能力とか関係なしに突然やってくることも多いです。

最後のあの涙の意味は、青波が無事だった安心と、青波を通して自分の弱さが見えてしまったことへのものだったのかもしれません。

 

第三話 『いさかい』

新田東中学校に通い始めた巧は戸村監督に入部届を提出する。
しかし些細なことで副キャプテン展西の反感も買ってしまう。
初練習で巧の投球を見た戸村は、髪を切るように巧に命じる。
しかし、それを拒否した巧に豪は……。

バッテリー公式サイトより

 初めての登校日。

しかし、先輩にあっという間に目をつけられる巧。

今後が心配であります、、、。

 

キャッチャーの先輩のキャッチングがド下手に見えてしまう点が残念。

巧のボールが速く見える工夫をして欲しいところ。

部活中に戸村から髪を切るように言われた巧ですが、切りたくない気持ちが僕には痛いほど分かります。

僕は髪を切るのが嫌で、中学で野球部に入りませんでしたから。

坊主にしても上手くなんてならないし、何より坊主にしたことがない僕は恥ずかしかった。

巧は論理主義者だから、そういう部分に納得出来ないんだよね。

論理さえ正しければ『正しい』という世の中ではないんだよなあ。

理不尽だけどね。

 

印象的だったのは、入部届のサインを母親に渡した時の二人の会話。

野球は自分でやるものだという巧の思考。

これはある意味正しいと思います。

しかし、ユニフォームを洗ったり弁当を作ったりと母親や家族の支援を受けているんですね。

世の中の色々なことが、いろいろな人の支えによって初めてできるようになっています。

自分一人だけのチカラでできることなんてそう多くないですよね。

巧がこれから野球人として、人として成長するには、周囲への尊敬や感謝が必要でしょう。

身につけて欲しいですね。

 

豪の母親は、きっと彼を医者にするために勉強に専念してほしいから野球を辞めさせたいと考えたのでしょう。

親として、息子の将来を心配する気持ちは分かります。

でも、大好きなことを捨てて、それで学校生活や人生を送ったとして、それって楽しいのかな?

息子の幸せを願ってのことなんだろうけど、その思いを理解してもらうのって難しいよなあ。

豪も悩んでたよね。

彼は親の助けがあっての野球ということを理解しているようだから、板挟みになってる辛さはあると思う。

だからこそ、最後の場面で巧に激昂した理由がわかるんだよね。

自分のことしか考えてない巧に対して、怒りたくなる理由はわかる。

だって豪は親の反対を押し切って、でも親の協力を得ながら野球をするという難しさを抱えているから。

巧と野球がしたくて、将来甲子園に行きたくて野球をしているのに、その気持を踏みにじられたような気がしたんだろうなあ。

 

この話で気になったシーンは『豪じゃなきゃだめだ』と巧が母親に対して言ったところ。

巧は豪のどんなところに惹かれ、何を彼の中に認めたのか。

初めて巧の本音を聞けたような気がして、僕は涙してしまいました。

そう思っていながらも、豪と揉めてしまった巧は何を思うのだろう。

 

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