米フロリダ州 新たに１０人が蚊からジカ熱に感染か8月2日 7時15分

アメリカ国内で初めて地域に生息する蚊によるとみられるジカ熱の感染が報告された南部、フロリダ州で、新たに１０人が蚊からジカ熱に感染したとみられることが分かり、州政府は感染が拡大しないよう蚊の駆除など封じ込めに力を入れています。

蚊が媒介する感染症、ジカ熱は妊娠中の女性が感染すると、頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれるおそれが指摘されていて、中南米を中心に６７の国と地域で感染の拡大が確認されています。
フロリダ州政府は先週、アメリカ国内で初めて地域に生息する蚊からとみられるジカ熱の感染について発表しましたが、１日、さらに１０人が蚊から感染したとみられると明らかにしました。
１０人のうち６人は発熱などの症状がなく、詳しく調べる中で体内からウイルスが検出されたということです。
今のところ、感染は中心都市マイアミの一部の範囲に限られるとしていますが、アメリカのＣＤＣ＝疾病対策センターは妊娠中の女性などは必要がないかぎり、この地域に近づかないよう呼びかけています。
大規模なテーマパークなどがあるフロリダ州は、ことしもこれまでに世界各地から３０００万人が訪れたほか、夏休みで観光客がさらに増える時期を迎えています。
ジカ熱の感染拡大が懸念される状況のなか、州政府は感染が拡大しないよう蚊の駆除を進めるとともに、住民や観光客に虫よけの使用などを呼びかけ、封じ込めに力を入れています。