08月01日 19時13分
1日夕方、気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報のシステムで、東京湾で大きな地震が起きる可能性があるというデータが一時、流れましたが、すぐに取り消されました。
千葉県内の地震計の1か所から大きな揺れを示す誤ったデータが入ったことが原因と見られ、気象庁で詳しく調べています。
1日午後5時すぎ、気象庁が特定の事業者に向けて出している緊急地震速報のシステムで、東京湾を震源とする、最大で震度7程度の激しい揺れを伴う地震が起きる可能性があるというデータが一時的に流れ、すぐに取り消されました。
このデータは鉄道会社や電力会社など、特定の事業者に向けて出しているもので、NHKなどの放送では流れていません。
気象庁によりますと、千葉県富津市にある地震計の1か所から、大きな揺れを示す誤ったデータが入ったため、一時的にデータが流れましたが、その後、ほかの地震計では揺れは観測されず、取り消されたということです。
同じ時間に東京湾を震源とする地震は観測されていないということで、気象庁は地震計から誤ったデータが入った詳しい原因を調べています。
気象庁によりますと、午後5時9分ごろに千葉県富津市付近を中心に最大震度7を予測したデータを事業者向けに発表しましたが、その後、周辺の観測点で揺れが観測されなかったために、15秒後に取り消したということです。
気象庁は「今回の原因は防災科学技術研究所の富津観測点のデータに大きなノイズが記録されたためで、一般向けに発表する緊急地震速報はこうしたノイズによる発信を防ぐため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表することにしていて、今回も発表していない」としています。
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