人工知能(AI)が人間の囲碁棋士との対決でまたもや勝利した。27日にロシアのサンクトペテルブルクで行われた特別対局で、日本の囲碁ソフト「Zen」が韓国の女性囲碁棋士チョ・ヘヨン九段=写真=と対戦し、1目半勝ちした。盤面では黒2目勝ちだったが、引き分けを防ぐため黒に半目コミを課す規定に基き、このような結果になった。
「Zen」は、今年3月に李世ドル(イ・セドル)と互先(たがいせん、ハンディキャップなし)で対局して4対1で勝利した「アルファ碁」に続き、現存するAI対局プログラムのうち実力2位と評価されている。この日の囲碁は着点代理人なしで、インターネット対決形式で行われた。主催側の要請により対局中に英語で「自前解説」を並行したチョ・ヘヨン九段は「最後まで全力を尽くしたが、差を縮められなかった」と残念がった。